金城学院 公式 note「 Kinjo Knowledge 」

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金城学院 公式 note「 Kinjo Knowledge 」

学校法人金城学院は愛知県名古屋市にあるプロテスタント・キリスト教の精神に基づいた女性のための教育機関です。金城学院に関わるニュース、社会で活躍するOG、キャリア・子育て・健康など、女性がライフステージの中で遭遇する悩みを解決する様々な情報を発信していきます。

マガジン

  • ことばの樹

    文芸作品と金城学院大学のことが大好きな教職員が結成した文芸俱楽部「ことばの樹」。四季折々で表情を変える美しいキャンパスやいきいきとした学生達の雰囲気などを掌編小説で紹介します。

  • 受験生応援マガジン

    受験に対する悩み、疑問を解決するマガジンです。受験生だけではなく、その保護者に役に立つ情報をお届けしていきます!

  • 「本は私の道しるべ」 明日へ進む力をくれるブックガイド

    生き方や暮らしについて考える道しるべとなり、元気や勇気をくれたり、心を軽くしてくれたりする一冊の本。特に女性におすすめの本を、東海エリアの個性派書店にセレクトして頂きます。

  • 「スクリーンの中の私」 女性に響くCinema

    登場人物や監督、原作者など映画に関わるさまざまな女性の姿。あなたとどこか重なる部分や、違うからこその気づきがあるはず。名古屋の映画館がおすすめする、女性に注目したい映画をご紹介します。

  • 看護学と女性のみらい

    人と人との、オンラインではないオフラインの、リアルな「つながり」ということを足がかりに、改めて看護という営みについて考えてみるマガジンです。

ことばの樹

文芸作品と金城学院大学のことが大好きな教職員が結成した文芸俱楽部「ことばの樹」。四季折々で表情を変える美しいキャンパスやいきいきとした学生達の雰囲気などを掌編小説で紹介します。

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恋文

今日は久しぶりに地元の友人と駅前のカフェで待ち合わせて、甘いケーキとコーヒーで心と体に栄養補給をする。実習もあと少し。後半戦をがんばるために、今日は自分を甘やかしてクリームがたっぷりのケーキを頬張る。 「あんた、さっきからずーっとニヤニヤしてるけど、何かいいことあった?」 私に負けず劣らずのボリュームのチョコレートケーキを食べる友人に指摘されて、自分の顔がにやけていることに気づく。 「え、わかっちゃった?」 「そりゃ、それだけわかりやすく嬉しそうにしてたら誰でもわかるよ。そ

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相棒

通学路の途中、玄関先のプランターに季節の花をきれいに咲かせた家がある。 豪華な邸宅というわけではないけれど、いつも丁寧に掃除や手入れがされていて、おしゃれな雰囲気が私は好きだ。 一時間目の授業がある時に家の前を通ると、だいたいいつも、この家に住むおばあさんが、花たちのためにじょうろで水を注いでいる。 朝はいつも気持ちが焦っていて、足早に歩いている私に、おばあさんは、 「おはよう」 と優しく挨拶をしてくれる。 私も歩調を緩めて、 「おはようございます」 と返す。気ぜわしい朝に

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青い海

あと少しで待ちに待った夏休み。 でも、その前に前期の授業の試験を乗り切らないといけない。 昼休みのラウンジ。 同じ学科の友人と、サンドイッチを片手に、授業の内容がびっしりと書かれたノートを広げる。 単語や用語を覚えるのは高校時代から得意ではなかったけれど、こうして同じ目標に向かってがんばる仲間の存在は私の励みになる。 二人で問題を出し合いながら、知識を一つずつ増やしていく。 近くに気配を感じて、顔を上げる。そこには、ちょうど今私たちがテスト勉強をしていた科目を担当する先生が

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星に願いを

梅雨明けまでまだもう少しかかりそうだが、今日は久しぶりに気持ちのいい天気だった。大学からの帰路、夕暮れの空を見上げながら、自宅への最寄り駅で電車を降りる。そのまま、駅から直結のショッピングモールに入る。 エントランスの大きな笹には、訪れた人が思い思いに願い事を書いて飾れるようになっている。 色とりどりの短冊を何気なく見ていると、 「第一志望の大学に合格できますように」 と控えめな文字で書かれた短冊が目に入った。 数年前の今ごろ、私も高校の帰りに制服姿でこの場所を訪れ、短

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受験生応援マガジン

受験に対する悩み、疑問を解決するマガジンです。受験生だけではなく、その保護者に役に立つ情報をお届けしていきます!

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オープンキャンパスに必要な持ち物と服装とは?確認しておきたいことを事前にチェック!

夏から秋にかけて多くの大学では、高校生や保護者を対象にオープンキャンパスが実施されます。   オープンキャンパスに参加することで、大学や学生、授業の雰囲気や各種施設の使い勝手など、ホームページやパンフレットを読むだけでは分からないところを知ることができます。 また、進学先の大学を決めるうえでとても有意義なものです。   この記事では、オープンキャンパスに持っていくべき物や服装・チェック事項について説明します。 ■ オープンキャンパスとはオープンキャンパスとは、大学構内を受験

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【2023年度】奨学金の申し込み手順と期限、利用時の注意点についても紹介します!

夢の実現のために、もしくはこれから夢を探すために大学進学を目指したくても、学費を理由に諦めていませんか? 「奨学金」という制度を利用すれば、夢を諦めずに済むかもしれません。   ここでは、奨学金とはどのような制度か、特徴や種類、申込手順などについて紹介します。 ■ 奨学金ってどんな制度?奨学金とは、経済的理由で修学が困難な学生に、学資の貸与や給付を行う制度のこと。   これは、日本国憲法教育基本法における「教育の機会均等」の理念から作られた制度で、支給された奨学金は学費など

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女子大に進学するメリットは?女子大に通う良さや魅力・選び方を紹介

女子高生が大学進学を考えるときに、女子大か共学かを迷う方は多いのではないでしょうか。 このように思っている高校生に向けて、女子大のメリットや女子大を選ぶときのポイントを紹介します。 進学先を選ぶときの参考にしてみてはいかがですか。 ■ 女子大に進学するメリット女子大に華やかなイメージを持つ方は多いでしょう。女子大のメリットは、もちろんそれだけではありません。   同性が集まるがゆえのメリットや、就職に関するメリットなど、実は女子大には魅力がたくさんあります。 以下で、女子

授業中の眠気を覚ます方法|すぐに実践できる10個の方法を紹介

授業中、眠気に襲われてノートには解読不可能な象形文字が並んでいる……。   この記事をご覧の皆さんならきっと1度は経験したことがあることでしょう。 ですが、授業中に居眠りしている場合じゃありませんよね。 この記事では、日中や授業中に眠くなる理由と眠気を覚ます方法、そして眠くならないために日ごろからできることを紹介します。 ■ 日中や授業中に眠くなる理由しっかり睡眠をとっているつもりなのに、いざ授業が始まると眠くなってしまうという人もいるでしょう。日中に眠くなるのは、いろい

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「本は私の道しるべ」 明日へ進む力をくれるブックガイド

生き方や暮らしについて考える道しるべとなり、元気や勇気をくれたり、心を軽くしてくれたりする一冊の本。特に女性におすすめの本を、東海エリアの個性派書店にセレクトして頂きます。

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自炊や料理の捉え方が変わるあたらしい料理本

毎日何かを食べずには生きられない私たち。外食やテイクアウト、デリバリーなどを活用してさまざまなメニューを手軽に楽しめる現代ですが、自分が食べたいものを自分で作れたらそれは何より安心でうれしいこと。 でも、〝レシピ通りに上手に作れない〟〝献立を考えるのが大変〟〝自分だけのために作るのは億劫〟など、料理に関する悩みは尽きません。 そんな悩める人の心を軽くしてくれる料理本をご紹介しましょう。 食に関する本棚も備える、名古屋市金山の書店「TOUTEN BOOKSTORE」の店主、

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『豊かさとは何か』を考える

貧しさや差別、不平等から起きる悲しい出来事を、人はいまなお断ち切ることができません。日々のニュースに悶々としながら『豊かさとは何か』という問いのヒントを、本に求めるとしたら…。 この難題に応えてくれたのは、愛知県春日井市の「古本屋かえりみち」店主、池田望未さん。 ご自身も大切にしていると紹介してくれた2冊の本は、子どもたちも楽しめるファンタジー小説と絵本でした。   ■『はてしない物語』圧倒的な世界観が見事なファンタジーの名作 10歳の少年バスチアンが、古書店で目に留

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翻訳小説から学ぶ、子どもの人権

社会には、戦争、貧困、差別など、長い間解消されない問題が数多くあります。 犠牲となる子どもたちの人権も、平和で豊かな未来のために考えたいテーマです。日本では、身近な問題として捉えにくい社会問題に対して、自分の考えを持つためにはどうしたらよいのでしょうか。「Book Galleryトムの庭」の店主、月岡弘実さんが2冊の翻訳小説を紹介してくれました。    ■『チャンス はてしない戦争をのがれて』人気の絵本作家による自叙伝 『よあけ』や『あめのひ』などの名作を描き、日本でも

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日常と違う場所へ運んでくれる「旅の本」でアフリカやアジア、空想の国へ

数年ぶりに渡航や行動の制限が緩和され、自由に旅を楽しめる雰囲気が戻ってきました。旅行に出かけづらい時期が長く続いたことで、旅とは何か?旅が私たちにもたらすものは?といった考えを深めるきっかけにもなったかもしれません。 そこで今回は、ページをめくることで旅をするような体験ができる本を、三重県伊勢市にある書店「散策舎」代表の加藤優さんに選んで頂きました。 ■ 『ちきゅうパスポート』パスポートのような形をしたユニークな絵本 戦争に巻き込まれて苦しむ子どもたちがいたり、パンデミ

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「スクリーンの中の私」 女性に響くCinema

登場人物や監督、原作者など映画に関わるさまざまな女性の姿。あなたとどこか重なる部分や、違うからこその気づきがあるはず。名古屋の映画館がおすすめする、女性に注目したい映画をご紹介します。

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思い切った行動を起こすことで人間関係を再構築し、夢も取り戻す女性の物語

とんでもない失敗をしてしまった時や、あれこれが積もり積もって「もう限界!」と感じた時、どこか遠くへ行ってしまいたい…なんて思うことがありますよね。 そう思っても実現するのはなかなか難しいものですが、実行に移して、しかも極地まで行ってしまう女性がいたらどうでしょう。 その破天荒な行動に、物語の中の人物とはいえ驚くかもしれませんが、私も行動してみよう!と元気をもらうきっかけになりそうです。   ■『バーナデット ママは行方不明』ベストセラー小説を映画ならではの表現で シアト

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いま向き合いたい問題をファンタジーも交えて描いた短編映画

小説やマンガなどを原作とした映画やドラマは昔から数多く作られています。原作に非常に忠実だったり、元のイメージとはかけ離れていたりして、時には原作を愛するファンの反響で炎上してしまうこともありますよね。 観る人によって求めるものは違いますが、映像など違ったジャンルだからこそできる表現を生かして、新たな作品として創造するのが理想的なのかもしれません。 ■ 『炎上する君』西加奈子の傑作短編小説を映画化 二人の女性、梨田と浜中は唯一無二の親友。銭湯で湯に浸かりながら、炎上が相次

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ショートストーリーで紡ぐ、国を超えて共感が広がる女性たちの声

世界のさまざまな国や地域で、悩んだり迷ったりしながらも前向きに生きる女性たち。その姿を見つめると、置かれている環境の違いに驚きながらも、同じような悩みを抱えていると気づくことがあります。 物語や映画の登場人物であっても、リアルに描かれていればいるほど、その姿に共感して勇気をもらえたり刺激を受けて自分を見つめ直したりすることが多くなりそうです。   ■『私たちの声』巧みな構成も楽しめるオムニバス形式 女性のエンパワーメントやジェンダーの多様性が叫ばれ、寛容な心が求められる

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日本を代表する美術館に密着!施設の裏側や、働く人の思いを伝える

工場見学やバックヤードツアーなどは、普段見られない場所を垣間見られるとして人気の企画。身近な施設や商品の背景を知ることができる、違った側面から理解を深められると、興味をそそられることでしょう。 古今東西の多様な美にふれられる文化施設、美術館の裏側はどうなっているのか、気になったことはありますか? その疑問に一つの例として答えをくれる、日本を代表する美術館に密着したドキュメンタリー映画が公開されます。    『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』美術に疎

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看護学と女性のみらい

人と人との、オンラインではないオフラインの、リアルな「つながり」ということを足がかりに、改めて看護という営みについて考えてみるマガジンです。

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#4 〝「物語」を紡ぐ支援をする看護実践を目指して″

前回の記事 看護理論家の一人であるジョイス・トラベルビー(1926-1973)は、 看護の目的を、病気や困難な体験の予防であるとすると共に、「それらの体験のなかに意味をみつけだすように」援助することであると述べています(トラベルビー 1974)。 意味への援助、とはいったいどういうことでしょう。  医療は科学的根拠に基づいて提供されており、これをEvidence Based Medicineと言います。 たとえば、病を得て病状説明の席につくと、その機序が生理学的に、デ

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#3 〝看護実践はAIに支配されるのか?″

前回の記事 人工知能(以下、「AI」とする)が人間の領域を凌駕する日がやってくるのではないか、人間がAIに支配される世界が来るのではないか、と、不安を煽るような議論が聞こえてきます。 ここで、「人間の領域」を「看護」に置き換えてみるとどうでしょう。 AIが看護の領域を凌駕し、看護実践がAIに支配される日が来るのでしょうか。 このことを考えるきっかけとして、2023年冬に、看護学部の学生たちと共にとある高齢者施設に実習に行ってきた時の一場面をご紹介しましょう。 ある女性

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#2 “「寄り添う」について考える」リモートとダイレクト”

前回の記事 丸山 薫 「白い自由画」 突然ですが、私の好きな詩人の一人である丸山 薫(1899〜1974)の作品の中に、「白い自由画」という詩があります。 これは、山間にある小学校の教員が、とある冬の日に子どもたちに「春」という題で自由画を描かせる一コマを描いた作品です。 雪国にあるその学校の教室の窓の外には、墨絵のような雪景色が広がっていて、子どもたちは「春」をどう描いたらよいのかわからず途方にくれます。 そこで先生は、せめて空に色をさしてあげようとして、「誤って

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#1 “「リモート」での相互交流の登場と浸透”

2023年5月8日をもってCOVID-19の感染症法上の分類が2類から5類に引き下げられ、2020年初頭以来わたしたちの生活に大きな影響を及ぼしてきた「コロナ禍」が、一つの転機をむかえました。 この約3年に及んだ、いわば「特異」な時間の中で、わたしたちは様々なことに気づかされ、考えさせられました。ここでは、人と人との、オンラインではないオフラインの、リアルな「つながり」ということを足がかりに、改めて看護という営みについて考えてみたいと思います。 そのためにまず第1回目では

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