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ドラマやドキュメンタリー、アニメーションなどさまざまなジャンルの映画を気軽に楽しむことができる現代。 独自の文化や歴史が色濃く感じられる、世界各国の作品にふれられる機会も少なくありません。 ストーリーがもたらす感動や高揚感、出演者の巧みな演技、好奇心を満たす映像体験など、1本の映画にはさまざまな魅力が詰まっています。 たくさんの映画の中には、楽しめる、感動するといったシンプルな娯楽作品だけでなく、作品に描かれた出来事や人物から何かを感じたり、自分に置き換えて考え
ジェンダー平等を目指して前向きな取り組みが進んでいますが、世界に比べると大きく遅れている日本。 男女格差の現状を各国のデータをもとに評価した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)の2023年版では、日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位でした。順位は2006年の公表開始以来最低で、分野別にみると政治は138位とのこと。 男女格差を含め、さまざまな問題を抱えている日本の政治や選挙について、長年取材するライターの視点を通して考え
学生生活を終えて社会人になる、住み慣れた故郷を離れて別の場所で暮らすなど、新たな環境へ踏み出したときは、これまでとの違いに戸惑ったり悩んだりすることも多いはず。 もしそれが、スポットライトを浴びる華やかな舞台から一般的な社会人への転身だとしたら、次へと進む道のりはより厳しいものに感じられるかもしれません。 ■『ファンファーレ』20代の女性の心情や葛藤を描く アイドルグループ〈ファンファーレ〉を卒業した玲は、スタイリストを目指して衣装会社で働く日々。同じく元メンバーの万理
「あなたのお母さんは、あなたをどこで産みましたか?」と聞かれたら、ほとんどの人が病院と答えるでしょう。現代の日本では病院で出産する人が圧倒的に多いですが、病院以外でも出産できることを知っていますか? 今では珍しくなってしまった出産の風景について、ドキュメンタリー映画を通して理解を深めてみませんか。 ■ 『1%の風景』助産所での出産を経験した女性が監督 99%の出産が病院やクリニックといった医療施設で行われている日本。残りの1%は助産所や自宅での出産です。助産所とは助産師
マスクを外す場面も増えてきて、ようやく素顔が見えたという間柄もありますよね。今まで見えなかった部分が明らかになることで、好感を抱いたり、ちょっと残念に感じたりすることもあるかもしれません。マスクのあるなしに関わらず、内に秘めた思いは身近な間柄でもなかなか気づけないもの。あらためて向き合うことで、初めて見えてくる真実もあるはずです。 ■ 『愛にイナズマ』理不尽な社会に反撃する女性と家族の物語 映画監督デビューの夢を理不尽なやり方で奪われた花子。反撃を誓った花子は、運命的に出
学校とはどんな場所で、先生はどんな役割を果たすべき? 恋人同士はどうやって出会うもの? 私たちの周りには、知らず知らずのうちに常識や当たり前として受け入れたり、決めつけたりしていることがありそうです。想像力を発揮してもっと自由な発想をしてみたら、これまで気付かなかった可能性が見えてくるかもしれません。 そんな気付きをもたらしてくれる映画。名古屋市内のミニシアターで今月上映される、2本の作品をご紹介します。 ■ 夢みる校長先生子どもファーストな学校を作る校長先生 20
とんでもない失敗をしてしまった時や、あれこれが積もり積もって「もう限界!」と感じた時、どこか遠くへ行ってしまいたい…なんて思うことがありますよね。 そう思っても実現するのはなかなか難しいものですが、実行に移して、しかも極地まで行ってしまう女性がいたらどうでしょう。 その破天荒な行動に、物語の中の人物とはいえ驚くかもしれませんが、私も行動してみよう!と元気をもらうきっかけになりそうです。 ■『バーナデット ママは行方不明』ベストセラー小説を映画ならではの表現で シアト
小説やマンガなどを原作とした映画やドラマは昔から数多く作られています。原作に非常に忠実だったり、元のイメージとはかけ離れていたりして、時には原作を愛するファンの反響で炎上してしまうこともありますよね。 観る人によって求めるものは違いますが、映像など違ったジャンルだからこそできる表現を生かして、新たな作品として創造するのが理想的なのかもしれません。 ■ 『炎上する君』西加奈子の傑作短編小説を映画化 二人の女性、梨田と浜中は唯一無二の親友。銭湯で湯に浸かりながら、炎上が相次
世界のさまざまな国や地域で、悩んだり迷ったりしながらも前向きに生きる女性たち。その姿を見つめると、置かれている環境の違いに驚きながらも、同じような悩みを抱えていると気づくことがあります。 物語や映画の登場人物であっても、リアルに描かれていればいるほど、その姿に共感して勇気をもらえたり刺激を受けて自分を見つめ直したりすることが多くなりそうです。 ■『私たちの声』巧みな構成も楽しめるオムニバス形式 女性のエンパワーメントやジェンダーの多様性が叫ばれ、寛容な心が求められる
工場見学やバックヤードツアーなどは、普段見られない場所を垣間見られるとして人気の企画。身近な施設や商品の背景を知ることができる、違った側面から理解を深められると、興味をそそられることでしょう。 古今東西の多様な美にふれられる文化施設、美術館の裏側はどうなっているのか、気になったことはありますか? その疑問に一つの例として答えをくれる、日本を代表する美術館に密着したドキュメンタリー映画が公開されます。 『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』美術に疎
身体を使ってさまざまな思いを表現するダンス。 神への祈りや願いとして用いられ、世界各地で多様な民族舞踊や芸術に発展、現代では音楽にあわせて楽しむエンターテインメントとしても、多くの人に親しまれています。 言葉の壁を超える自己表現であるダンスは、言葉が通じない外国の人や、聴覚や言語に障がいのある人とも心を通わせることができるツールとして、力を発揮してくれそうです。 ■『裸足になって』アルジェリア出身の監督が描く女性の姿 北アフリカのイスラム国家、アルジェリアで、バレ
出資者に内容を問われることなく制作者が本当に作りたいものを描く、インディペンデント映画。いわゆる自主制作映画とは異なり、プロフェッショナルな仕事として完成された作品には、時代を超えて観客を引き付ける魅力や熱量があります。 今月、名古屋市内のミニシアターで公開される作品から、〝インディペンデント映画の父〟と称されるジョン・カサヴェテス監督の特集上映企画をご紹介します。 また後半では、7月28日で閉館される名古屋シネマテークさんに、長年大切にされてきたことや、映画館で映画を
岩手県遠野に伝わる逸話や伝承を記録した柳田國男の『遠野物語』。 日本の民俗学の発展に大きな役割を果たし、後の文学者たちにも影響を与えた説話集です。座敷童や河童など昔ばなしのように思える物語だけでなく、日本人が抱いてきた神や自然への畏怖や死生観など現代に通じるテーマも。 時代を超えて読み継がれる名著から、新たな物語が誕生しました。 ■ 『山女』過酷な運命を乗り越えてたくましく生きる女性 「遠野物語」に着想を得た『山女』の舞台は、大飢饉に襲われた18世紀末の東北の寒村。
世界各国で制作される映画には、舞台となった国や制作者のバックグラウンドを色濃く感じさせるものが少なくありません。 作品の中にさまざまな形で投影される歴史や文化などが見る人の好奇心をかきたて、より深く知りたいと思わせることも多いでしょう。 今月、名古屋市内のミニシアターで公開される作品から、ヨーロッパを舞台にした2本の作品をご紹介します。 ■ 『ぼくたちの哲学教室』生き方や考え方、新しい価値観を学ぶ 『ぼくたちの哲学教室』は、北アイルランド・ベルファストにあるカトリッ