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パソコンを長時間使う人の目の疲れ対策!目に優しいディスプレイの設定もご紹介

パソコンやスマートフォンを長時間使用していると、目の疲れや不調を感じていませんか?

多くの人がこの悩みを抱えており、特に仕事や日常生活でディスプレイに向き合う時間が長いと、目の負担は大きくなります。しかし、適切な対策を取ることで、その不調は改善できるのです。
 
本記事では、目に優しいディスプレイ設定や簡単にできる目の疲れ対策をご紹介します。読後には、目の負担を軽減し、快適な作業環境が整うことでしょう。


■ パソコン作業で目が疲れる原因とは?

パソコンを長時間使用すると、目の疲れが生じやすくなるのはよく知られています。目の疲れにはいくつかの要因があり、正しい対策を取らなければ、仕事や日常生活に支障をきたす可能性があります。ここでは、具体的な原因について詳しく見ていきましょう。
 

目の疲れの原因となるメカニズム

パソコン作業による目の疲れは、主に以下の3つの原因で引き起こされます。

  • まばたき回数の減少によるドライアイ

  • ピント調節機能の酷使による眼精疲労

  • ブルーライトの影響

それぞれについて詳しくみていきましょう。
 

 - まばたき回数の減少によるドライアイ

パソコン作業中は画面に集中するあまり、まばたきの回数が通常時の3分の1程度まで減少することがあります。まばたきは涙を目の表面に均一に広げ、目を潤す重要な働きを持っています。
まばたきの減少により涙の分泌が不足すると、目の表面が乾燥してドライアイを引き起こし、目の疲れや不快感の原因となります。
 

 - ピント調節機能の酷使による眼精疲労

パソコン作業では、近い距離の画面を長時間見続けることで、目の毛様体筋もうようたいきんが緊張し続けます。
この筋肉は水晶体の厚みを調整してピントを合わせる働きをしていますが、同じ距離で長時間使い続けることで疲労が蓄積します。その結果、ピントが合いにくくなったり、目の奥に疲労感を感じたりする眼精疲労の症状が現れます。
 

 - ブルーライトの影響

ブルーライトとは、可視光線の中でも波長が短く、エネルギーが強い光のことです。パソコンなどのLEDディスプレイから多く放出され、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達する特徴があります。
長時間このブルーライトを浴びることで、目の疲れが生じるだけでなく、睡眠サイクルにも影響を与える可能性があります。
 

目の疲れが引き起こす症状

目の疲れを放置すると、単なる目の違和感だけでなく、様々な症状が現れる可能性があります。
まず、目の症状として充血、かすみ目、ドライアイなどが生じます。
さらに、頭痛や肩こり、首の痛みといった全身症状も引き起こされることがあります。また、長期的には視力低下やストレスの蓄積にもつながり、作業効率の低下や生活の質の低下を招く可能性があります。早めの対策と適切なケアが重要です。
 

■ 今すぐできる!パソコン作業中の目の疲れ対策

パソコン作業による目の疲れは、適切な対策を行うことで軽減できます。
ここでは、すぐに実践できる効果的な対策をご紹介します。
目の体操でリフレッシュする方法、温めやマッサージによる血行促進、そして作業環境の見直しなど、具体的な実践方法をお伝えします。

これらの対策を日常的に取り入れることで、目の疲れを予防・改善しましょう。
 

簡単な目の体操でリフレッシュ

長時間のパソコン作業で固まった目の筋肉をほぐすため、定期的な目の体操が効果的です。特に「ぎゅっと目を閉じてパッと開く」運動や「遠近の視点移動」は、目の疲れを和らげる基本的な体操として推奨されています。これらの体操は1日数回、各2-3分程度行うことで、目の疲労回復を促進することができます。

ぎゅっと目を閉じてパッと開く
両目をしっかりと閉じて5秒ほど保持し、その後パッと開きます。
この動作を5-10回程度繰り返すことで、目の周りの筋肉をリラックスさせ、涙の分泌を促進する効果が期待できます。

遠くを見たり近くを見たりする
30-40cm先の指先と、6m以上離れた遠くの物体を交互に見ます。
この運動により、目のピント調節機能をリフレッシュし、疲労した毛様体筋の緊張を和らげることができます。
 

温め&マッサージで血行促進

目の疲れの多くは、目の周りの血行が悪くなることで起こります。温めやマッサージは、血行を促進し、疲労回復を助ける効果的な方法です。特に、ホットアイマスク、蒸しタオル、ツボ押しなどの方法は、手軽に実践できる優れた対策となります。
 

 - ホットアイマスクの活用

ホットアイマスクは、目の周りを適度な温度で温めることができ、血行促進とリラックス効果が期待できます。使い捨てタイプや電子レンジで温めて繰り返し使用できるタイプがあり、1回10~15分程度の使用を推奨します。就寝前の使用は特に効果的で、睡眠の質の向上にも役立ちます。ただし、温度が高すぎないよう注意が必要です。
 

 - 蒸しタオルで温める

清潔なタオルを温かい水で濡らし、軽く絞って目の上に置きます。電子レンジで30~60秒程度温めた蒸しタオルを使用すると、より効果的です。目元の血行を促進し、疲れをほぐす効果があります。

温度は40度程度が適温で、火傷に注意して使用してください。
5~10分程度の使用を目安とし、温度が下がったら取り換えます。
 

 - 目の周りのツボ押し

目の周りには、疲れを和らげる効果のあるツボがいくつかあります。特に、目頭の内側にある「睛明せいめい」、眉の内側端にある「攅竹さんちく」、こめかみ付近の「太陽たいよう」などが代表的です。

これらのツボを指の腹で優しく5-10秒程度押し、これを2-3回繰り返します。強く押しすぎないよう注意し、心地よい圧で行うことが重要です。
 

作業環境を見直して目の負担を軽減

パソコン作業による目の疲れを軽減するには、作業環境の整備が不可欠です。適切なディスプレイの位置、照明の設置、パソコンスタンドの活用など、環境面での改善により、目への負担を大幅に軽減することができます。
 

 - ディスプレイの位置調整

ディスプレイは目線よりもやや下向きになるように設置します。画面の上端が目の高さと同じか、やや下になるよう調整し、視線が10~15度下向きになるのが理想的です。
また、画面までの距離は40~60cm程度確保し、近すぎず遠すぎない位置に設置することで、目の疲れを軽減できます。
 

 - 適切な照明の設置

部屋全体の明るさとディスプレイの明るさのバランスが重要です。画面と周囲の明るさの差が大きいと目が疲れやすくなります。
部屋の照明は300~500ルクス程度が適切で、画面の輝度はその明るさに合わせて調整します。具体的には、蛍光灯照明の事務所が大体400ルクスとされています。また、画面への光の映り込みを防ぐため、照明の位置にも注意が必要です。
 

 - パソコンスタンドの導入

パソコンスタンドを使用することで、画面の高さや角度を適切に調整できます。正しい姿勢を保ちやすくなり、首や肩への負担も軽減されます。
また、机との間に空間ができることで、パソコンの放熱効率も上がり、長時間の使用でも快適に作業できます。スタンドは安定性のあるものを選び、使用する機器のサイズに合わせて選定しましょう。
 

■ 目に優しいディスプレイの設定とは?

パソコンを長時間使うことで、多くの人が目の疲れを感じています。この疲れを軽減するためには、ディスプレイの設定を工夫することが非常に重要です。特に、ブルーライトカット機能や輝度・コントラスト調整を活用することで、目にかかる負担を大幅に軽減することができます。

以下では、具体的な設定方法やポイントについて詳しく解説します。
 

ブルーライトカット機能を活用

ブルーライトは、パソコンやスマートフォンのディスプレイから発せられる短波長の光で、目に大きな負担をかけることが知られています。長時間ブルーライトにさらされると、眼精疲労だけでなく、睡眠の質にも悪影響を及ぼす可能性があります。

これを防ぐためには、OSやアプリケーションで提供されているブルーライトカット機能を有効にすることが推奨されます。

たとえば、Windowsの「夜間モード」やmacOSの「Night Shift」機能を使用することで、ディスプレイの色温度を調整し、ブルーライトの影響を減少させることが可能です。また、ブルーライトカットメガネの使用も効果的です。選ぶ際は、カット率が高いものを選ぶことが大切です。
 

輝度・コントラスト調整で最適化

ディスプレイの輝度とコントラストを適切に調整することは、目の疲れを防ぐための基本的な対策です。周囲の明るさに合わせて、ディスプレイの輝度を調整することが重要で、一般的には、画面の明るさを周囲の照明と同程度に設定することが推奨されます。
輝度が高すぎると目に負担がかかり、逆に暗すぎると画面が見づらくなり、目を酷使する原因になります。

さらに、コントラストも適切に設定することが必要です。
高すぎるコントラスト設定は、目に過度の負担をかける可能性があるため、適度なコントラストに調整し、長時間作業を行う場合でも目の疲れを最小限に抑えるようにしましょう。
また、色温度を暖色系に設定することで、さらに目に優しい環境を作ることができます。

■ 目の疲れを予防する生活習慣

パソコンの長時間利用で目が疲れる方にとって、日々の生活習慣を改善することが目の疲れを予防する効果的な方法です。質の高い睡眠や目に良い栄養を摂ること、さらに適度な運動で血行を促進することで、目の健康を守り、疲れにくい体を作ることができます。これらの習慣を意識的に取り入れ、デジタル機器による目の負担を軽減しましょう。
 

質の高い睡眠で目を休ませる

目の疲れを予防するためには、質の高い睡眠を取ることが重要です。睡眠中は、目を閉じて光を遮断し、目の筋肉をリラックスさせる時間を確保できます。また、目の疲れは脳の疲労とも関連しているため、十分な睡眠が脳を休ませることで、目の回復にもつながります。特に、6~8時間の質の良い睡眠を意識しましょう。

快眠のためには、就寝前にパソコンやスマホなどのディスプレイを見る時間を減らすことが効果的です。また、寝室を適度な暗さに保つことや、室温を快適な温度に設定することも快眠を促します。
 

目に良い栄養を摂取する

目の健康を維持し、疲れを防ぐには、目に良い栄養素をバランスよく摂取することが大切です。特に、ブルーベリーに含まれるアントシアニンや、ほうれん草やブロッコリーに豊富なルテインは、目の疲れを軽減する効果があります。これらの栄養素は抗酸化作用が強く、目の健康をサポートしてくれます。

また、食事から十分な栄養が取れない場合には、サプリメントで補うことも一つの手段です。ビタミンA、C、Eなどのビタミン類も、目の健康に役立つ成分として知られています。バランスの取れた食生活を心がけ、目に必要な栄養をしっかりと取り入れましょう。
 

適度な運動で血行促進

目の疲れを防ぐためには、適度な運動で血行を促進することも効果的です。運動によって全身の血流が改善されると、目の周りの血流も良くなり、目に栄養や酸素が行き渡りやすくなります。これにより、目の疲れが軽減されるのです。
ウォーキングや軽いストレッチなど、日常的に取り入れやすい運動を習慣化することが理想的です。特に、長時間座りっぱなしのデスクワークが続くと、血流が滞りがちになるため、1時間ごとに5分程度の軽い運動やストレッチを行うと良いでしょう。
 

■ それでも改善しない場合は?眼精疲労の眼科受診の目安

パソコンによる目の疲れ対策を行っても、目の症状が改善しない場合は、眼精疲労が原因である可能性が高いです。この状態を放置すると、目だけでなく肩や首のこり、さらには頭痛や視力低下といった症状に発展するリスクがあります。特に、目の痛みやかすみ、乾燥感が続く場合には、早めに眼科を受診することをお勧めします。

眼精疲労で眼科受診を考える目安としては、1週間以上にわたって目の疲れが取れない場合や、視界のぼやけが頻繁に起こる場合が挙げられます。医師の診断を受けることで、適切な処置や点眼薬の処方を受けられ、目の健康を保つことが可能です。自己判断で放置せず、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
 

■ 自分に合った対処法でデスクワークの目の疲れを軽減!

パソコン作業による目の疲れは、適切な対策を行うことで大幅に軽減することができます。目の体操や温め、作業環境の改善、そして生活習慣の見直しなど、さまざまな対策を組み合わせることで、より効果的な予防と改善が可能です。
まずは自分に合った対策を見つけ、継続的に実践することで、快適なデスクワーク環境を実現し、生産性の向上につなげることができます。症状が改善しない場合は、早めに眼科を受診することで、重症化を防ぎ、健康的な目の状態を維持することができます。

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