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「本は私の道しるべ」 明日へ進む力をくれるブックガイド

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生き方や暮らしについて考える道しるべとなり、元気や勇気をくれたり、心を軽くしてくれたりする一冊の本。特に女性におすすめの本を、東海エリアの個性派書店にセレクトして頂きます。
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明日へ進む力をくれる、多彩な本をご紹介します。

日々の暮らしの中でのちょっとした疑問や、ライフステージのなかで遭遇する迷いや悩み事。支えや助けが欲しくなる機会は少なくありません。 そんなとき、私たち女性に寄り添い背中を押してくれるものって何でしょうか。 親しい友人や家族の言葉や意見はとても心強く感じるものですね。時には思いもよらないところからヒントを得られることもあるかもしれません。 そんなめぐりあいの一つとして、一冊の本を開いてみませんか。 時代や国や文化を超えた多様なメッセージが、きっとあなたの心に届きます。

住まいや暮らしにまつわる、自分にとっての心地よさを考えたくなる本

進学や就職、転勤などで4月から新生活がスタートしたという人も多いでしょう。 生活の拠点は変わらなくても、心地よい陽気に誘われて、模様替えをしてみようかなという気分にもなりますよね。毎日使うものや身に着けるものを見直したり、一日の長い時間を過ごす家を快適な場所にしたりすることは、私たちの心や身体を整えることにもつながりそうです。 名古屋市金山の書店「TOUTEN BOOKSTORE」の店主、古賀詩穂子さんが、新しい暮らしが身近に感じられる2冊の本をおすすめしてくれました。

被災地に思いを寄せて

晴れやかな新年のはじまりを一変させた「能登半島地震」。地震の後は、しばらく不安で本を手に取る気持ちになれなかったという「古本屋かえりみち」の池田望未さん。 「悲しみや出口のない不安を抱えている人に、お守りになるような本を届けたい」と、2冊の本を紹介してくれました。 ■『ずっとまっていると』誰かを待つのは、無駄な時間?それとも… 主人公の“あかね”が待ち合わせの場所で友だちが来るのを待っています。あかねは早く会いたくて、いてもたってもいられません。その場所には、3日も前から

お金の使い方を考える

生きていく上でなくてはならない「お金」。 生活していくためにはお金がなくてはならない一方で、そうした考えにとらわれて心を疲弊させてしまうこともあるのではないでしょうか。 中学校や高校では金融教育が始まり、お金の知識の重要性が高まっている今、お金との付き合い方を見つめ直すには絶好の機会です。 今回の選書は、愛知県瀬戸市の「本・ひとしずく」を営む田中綾さんにお願いしました。どちらも、お金や経済の知識がない人にも分かりやすく、読み応えのある2冊です。 ■『NHK出版 学びのき

絵本や文学でも愛される、チョコレートの奥深い魅力を味わう

口の中でとろりと溶けて広がる甘さや、その奥に潜むほろ苦さ。 趣向を凝らしたさまざまな色や形でも私たちを魅了する、チョコレート。 毎年2月のバレンタインデーにかけては、世界の名店が集まるイベントも催されるなど、日本中でさらに人気が高まります。お気に入りのチョコレートを味わいながら、その産地や歴史、世界中で愛される理由などに思いをはせてみませんか。 三重県伊勢市の書店「散策舎」代表の加藤優さんに、読んだら思わずチョコレートが恋しくなるような2冊を紹介して頂きました。 ■『ひ

これを読んだら行きたくなる!奥深き「サウナ本」

今年は暖冬になる可能性が高いと言われているものの、ぐっと冷え込む日もあります。体を温めるものが恋しくなったら「サウナ本」はいかがでしょう。 ここ数年のブームを機に、施設も楽しみ方も日々進化している様子。幅広い世代に愛好家が増えています。 おすすめの2冊を紹介してくれるのは、岐阜県多治見市にある「ひらく書店東文堂本店」の店長、木野村直美さん。 ご自身もブーム以前にサウナ通いをしていたという木野村さんが、ビギナーにも楽しめる2冊の本を紹介します。 ■『ちょっとサウナ行ってき

溢れる想いが綴られた「手紙」がつなぐ物語

スマートフォンに、メール。 あえて手紙を選ばなくとも、伝えるためのツールはたくさんあります。 それでも、便せんと封筒を選び、離れた場所にいる人に思いを馳せながら、ペンを走らせる。そこには特別な想いがあるように思います。 そこで今回は、手紙にちなんだ物語を、岐阜県多治見市の「ひらく書店東文堂本店」店長の木野村直美さんに選んでいただきました。 自分も誰かに宛てて書いてみたくなる、そんな2冊をご紹介します。 ■『ださないてがみ』大切な人には、手紙を書きたくなる LINEス

「自分らしく働きたい」と思う人へ

例えば、1日8時間。働く時間は、人生の多くの部分を占めています。働くことは、生きること。そう感じるからこそ、望まない仕事に耐えるのではなく理想とする仕事や働き方を見つけたいと、人は願うのではないでしょうか。 そこで、「働き方」や「仕事」をテーマに、愛知県瀬戸市の「本・ひとしずく」の店主、田中綾さんにおすすめの本を選んでいただきました。自分に合った仕事や働き方について考えるヒントをぜひ、見つけてみてください。 ■ 『“好き”を仕事にする力 スモールビジネスを立ち上げた10

自炊や料理の捉え方が変わるあたらしい料理本

毎日何かを食べずには生きられない私たち。外食やテイクアウト、デリバリーなどを活用してさまざまなメニューを手軽に楽しめる現代ですが、自分が食べたいものを自分で作れたらそれは何より安心でうれしいこと。 でも、〝レシピ通りに上手に作れない〟〝献立を考えるのが大変〟〝自分だけのために作るのは億劫〟など、料理に関する悩みは尽きません。 そんな悩める人の心を軽くしてくれる料理本をご紹介しましょう。 食に関する本棚も備える、名古屋市金山の書店「TOUTEN BOOKSTORE」の店主、

『豊かさとは何か』を考える

貧しさや差別、不平等から起きる悲しい出来事を、人はいまなお断ち切ることができません。日々のニュースに悶々としながら『豊かさとは何か』という問いのヒントを、本に求めるとしたら…。 この難題に応えてくれたのは、愛知県春日井市の「古本屋かえりみち」店主、池田望未さん。 ご自身も大切にしていると紹介してくれた2冊の本は、子どもたちも楽しめるファンタジー小説と絵本でした。   ■『はてしない物語』圧倒的な世界観が見事なファンタジーの名作 10歳の少年バスチアンが、古書店で目に留

翻訳小説から学ぶ、子どもの人権

社会には、戦争、貧困、差別など、長い間解消されない問題が数多くあります。 犠牲となる子どもたちの人権も、平和で豊かな未来のために考えたいテーマです。日本では、身近な問題として捉えにくい社会問題に対して、自分の考えを持つためにはどうしたらよいのでしょうか。「Book Galleryトムの庭」の店主、月岡弘実さんが2冊の翻訳小説を紹介してくれました。   ■『チャンス はてしない戦争をのがれて』人気の絵本作家による自叙伝 『よあけ』や『あめのひ』などの名作を描き、日本でも

日常と違う場所へ運んでくれる「旅の本」でアフリカやアジア、空想の国へ

数年ぶりに渡航や行動の制限が緩和され、自由に旅を楽しめる雰囲気が戻ってきました。旅行に出かけづらい時期が長く続いたことで、旅とは何か?旅が私たちにもたらすものは?といった考えを深めるきっかけにもなったかもしれません。 そこで今回は、ページをめくることで旅をするような体験ができる本を、三重県伊勢市にある書店「散策舎」代表の加藤優さんに選んで頂きました。 ■ 『ちきゅうパスポート』パスポートのような形をしたユニークな絵本 戦争に巻き込まれて苦しむ子どもたちがいたり、パンデミ

SNS時代のいま、読みたい本

ネットやSNSでのマナーやプライバシーに関わるトラブル。 自分には関係ないと、他人事にしておくのは危険かもしれません。 なくてはならないコミュニケーションツールとなった今、私たちに求められるものとは何でしょうか。 岐阜県多治見市の「ひらく本屋 東文堂本店」店長の木野村直美さんが、「いまこの時代を生きる多くの人に読んでほしい」と手渡してくださった2冊をご紹介します。   ■ 『二番目の悪者』都合のよい嘘やうわさ話に惑わされて 一国の王になるために、根も葉もないうわさを流

気持ちをハッピーにしてくれる、飾っても素敵な「花の本」

道端に見つけた小さな花や、フラワーショップに並べられた花に、ふと心が動くことはありませんか。気温が高くなり初夏の気配も感じる5月は、サツキにバラなどさまざまな花が開く季節です。新生活の疲れを感じやすいこの時期に、花の本に癒しを求めてみませんか。 愛知県瀬戸市の「本・ひとしずく」の店主、田中綾さんに、とっておきの「花の本」を2冊紹介していただきました。 ■『花の辞典』持っているだけでうれしくなる、愛らしい辞典 国内外で活躍するフラワーデザイナー新井光史さんが手がけた『花の辞