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「本は私の道しるべ」 明日へ進む力をくれるブックガイド

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生き方や暮らしについて考える道しるべとなり、元気や勇気をくれたり、心を軽くしてくれたりする一冊の本。特に女性におすすめの本を、東海エリアの個性派書店にセレクトして頂きます。
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#本紹介

明日へ進む力をくれる、多彩な本をご紹介します。

日々の暮らしの中でのちょっとした疑問や、ライフステージのなかで遭遇する迷いや悩み事。支えや助けが欲しくなる機会は少なくありません。 そんなとき、私たち女性に寄り添い背中を押してくれるものって何でしょうか。 親しい友人や家族の言葉や意見はとても心強く感じるものですね。時には思いもよらないところからヒントを得られることもあるかもしれません。 そんなめぐりあいの一つとして、一冊の本を開いてみませんか。 時代や国や文化を超えた多様なメッセージが、きっとあなたの心に届きます。

結婚とは、自分らしく選択する人生について考える

多様な生き方を認める社会へと時代が変わろうとしている今、自分自身もそうありたいと思いながらも、ふとした瞬間に<こうするのが当たり前><こちらの方がよいに決まっている>という思い込みに捉われていることに気づくことがあります。 故意でなくても、結果的には“そうでない方”を排除してしまっているということは、誰にも起こりうることではないでしょうか。とくに、結婚にまつわる悩みには、こうした<当たり前>の押しつけが問題になりがちです。 そこで今回は、結婚をテーマに、愛知県瀬戸市にある

子どもの目線にこそ学びがある。愛される北欧の児童文学

日本ではすっかり人気が定着している、北欧のデザインやプロダクト。フィンランドに拠点を置くテキスタイルメーカー「マリメッコ」や、スウェーデン発祥の大型家具ストア「IKEA」をはじめ、日本を代表するアパレルメーカーの「ユニクロ」とスウェーデンのデザイナー・陶芸家のリサ・ラーソンのコラボレーションも大きな注目を集めました。 そこで今回は、北欧の児童文学に注目。北欧をコンセプトにしたカフェを併設する書店「BookGalleryトムの庭」の月岡弘実さんに、北欧で愛される児童文学を紹介

空前の短歌ブーム。あなたの好きな一首を見つけて

五・七・五・七・七のリズムを定型とする短歌。日本最古の歌集『万葉集』に、与謝野晶子の『みだれ髪」など、数々の古典作品が知られていますが、いまブームの渦中にあるのは<現代短歌>。いわゆるZ世代の若者の心を掴み、書店では歌集の売れ行きが好調だそう。 そこで今回は、現代短歌の魅力を味わえる2冊を、古本屋かえりみちの池田望未さんに選書していただきました。 ■『サイレンと犀』途切れることのない心の動きを、鮮やかに描く三十一文字。 「もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたり

暑すぎる夏、地球に何が起きているの?環境問題をわかりやすく伝える絵本

最高気温が40℃にも達するところがあったり、「外出はなるべく控えて」などと危険な暑さへの対策が連日呼びかけられている今年の夏。真夏の暑さは年々厳しくなっているように感じます。世界的に見ても、山火事や局地的な豪雨が各地で起きるなど、地球環境に異変が起きているのでは?と思わずにいられません。   今、地球環境はどんな状態にあるのか。 そして、私たちにできることは? 環境問題について考えるきっかけになりそうな2冊の絵本を、三重県伊勢市の書店「散策舎」代表の加藤優さんに紹介して頂き

真夏日に、かき氷の本を

エアコンで冷えた部屋は快適ですが、外は蒸し暑いのが日本の夏。汗が止まらない暑い日に食べたくなるのは、見た目も涼やかな「かき氷」ではないでしょうか。 赤、青、黄色のシロップをかけた昔懐かしいかき氷は、この十数年ほどで驚きの進化を遂げ、“ゴーラー”なるかき氷愛好家も増やしています。   そこで今回は、かき氷をテーマに「ひらく本屋東文堂本店」の木野村直美さんにとっておきの2冊を選書してもらいました。 ■『にっぽん氷の図鑑&かき氷』専門店以外の<進化系かき氷>に注目した一冊 著

作り手のこだわりや思いがあふれる<リトルプレス>

個人や団体が、制作から発行、流通まですべてを自らの手で行う<リトルプレス>。発行部数が少なく、書店との直接取引で流通するケースが多いため、限られた書店でしか手に入れることができません。だからこそ自分の感性に合う一冊と出合えたときは、格別にうれしくなるものではないでしょうか。   今回は、ジャンルもテーマも様々なリトルプレスを取り扱っている「本・ひとしずく」の店主・田中綾さんが、ご自身も思い入れがあるという2冊を紹介してくれました。 ■『100年後 あなたも わたしも いない

被災地に思いを寄せて

晴れやかな新年のはじまりを一変させた「能登半島地震」。地震の後は、しばらく不安で本を手に取る気持ちになれなかったという「古本屋かえりみち」の池田望未さん。 「悲しみや出口のない不安を抱えている人に、お守りになるような本を届けたい」と、2冊の本を紹介してくれました。 ■『ずっとまっていると』誰かを待つのは、無駄な時間?それとも… 主人公の“あかね”が待ち合わせの場所で友だちが来るのを待っています。あかねは早く会いたくて、いてもたってもいられません。その場所には、3日も前から

絵本や文学でも愛される、チョコレートの奥深い魅力を味わう

口の中でとろりと溶けて広がる甘さや、その奥に潜むほろ苦さ。 趣向を凝らしたさまざまな色や形でも私たちを魅了する、チョコレート。 毎年2月のバレンタインデーにかけては、世界の名店が集まるイベントも催されるなど、日本中でさらに人気が高まります。お気に入りのチョコレートを味わいながら、その産地や歴史、世界中で愛される理由などに思いをはせてみませんか。 三重県伊勢市の書店「散策舎」代表の加藤優さんに、読んだら思わずチョコレートが恋しくなるような2冊を紹介して頂きました。 ■『ひ

溢れる想いが綴られた「手紙」がつなぐ物語

スマートフォンに、メール。 あえて手紙を選ばなくとも、伝えるためのツールはたくさんあります。 それでも、便せんと封筒を選び、離れた場所にいる人に思いを馳せながら、ペンを走らせる。そこには特別な想いがあるように思います。   そこで今回は、手紙にちなんだ物語を、岐阜県多治見市の「ひらく書店東文堂本店」店長の木野村直美さんに選んでいただきました。 自分も誰かに宛てて書いてみたくなる、そんな2冊をご紹介します。 ■『ださないてがみ』大切な人には、手紙を書きたくなる LINEス

自炊や料理の捉え方が変わるあたらしい料理本

毎日何かを食べずには生きられない私たち。外食やテイクアウト、デリバリーなどを活用してさまざまなメニューを手軽に楽しめる現代ですが、自分が食べたいものを自分で作れたらそれは何より安心でうれしいこと。 でも、〝レシピ通りに上手に作れない〟〝献立を考えるのが大変〟〝自分だけのために作るのは億劫〟など、料理に関する悩みは尽きません。 そんな悩める人の心を軽くしてくれる料理本をご紹介しましょう。 食に関する本棚も備える、名古屋市金山の書店「TOUTEN BOOKSTORE」の店主、