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車内の金城学院大学 リバイバル

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2022年度まで実施した名古屋市営地下鉄の広告。学びを、おもしろく、親しみやすいちょっと役に立つ記事です。Kinjo Knowledgeにてリバイバルという形で復活!!
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ようこそ、【車内の金城学院大学 リバイバル】へ!

新しいことを知るって、ワクワクする。 誰かに教えたくなるようなネタが満載。 ものの見方や考え方がひろがった・・・。   そんな嬉しい声をたくさんいただいた、 名古屋市営地下鉄棚上広告『車内の金城学院大学』シリーズ。  金城学院大学での学びを、おもしろく、わかりやすい言葉で紹介するシリーズ広告として2009年 4月にスタートし、2022年3月、好評のうちに13年間で発表した記事は155本にも及び、学内外に大きな反響を呼びました。   【車内の金城学院大学リバイバル】は、

女性の働き方はMからLに変化!?

M字カーブは解消した一方で、新たな課題が浮上。  M字カーブとは、日本の女性の労働力率を年齢層別にグラフにすると、出産や育児を機にいったん離職し、育児が落ち着いた頃に再び働き出す女性が多く、アルファベットのMのような曲線を描くことから名づけられました。 近年は、M字カーブの底にあたる30代の労働力率が大幅に上昇したことからグラフの曲線はM字から逆U字(台形)に変化。日本の女性労働力率は、北欧のそれにも匹敵するようになりました。 長い間日本の女性労働の特徴とされてきたM字

パラリンピックの起源は、病院で開かれたアーチェリー大会!?

世界のトップ選手が集う、パリ2024パラリンピック。 この夏、フランス・パリを舞台に、障がい者スポーツの祭典「第17回パラリンピック」が開催されます。 大会期間は、2024年8月28日から9月8日までの12日間。 185の国と地域から約4,400人の選手が参加し、22競技549種目を実施。日本からも160人以上の選手が参加し、世界のライバルたちと技と力を競います。 パラリンピック(夏季・冬季大会とも)は4年に一度、オリンピック終了後に同じ場所で開催されますが、実はパリ

客室乗務員に学ぶ、おもてなしの極意とは?

マニュアルから一歩超えた、気づき、気配り、気働き! 海外旅行や帰郷、出張の行き帰りなど、飛行機の旅は多くの人にとって非日常的な体験。   そんな特別な時間と空間にふさわしいおもてなしで、安全で快適な空の旅をサポートするのが、客室乗務員です。   では、客室乗務員は、いつもどんなことを意識して接客サービスを行っているのでしょうか。   それは、「気づき」「気配り」「気働き」の3つを大切にすること。   まずは、お客さま一人ひとりの表情やしぐさ、会話などから、お客さまがどんな

アレルギーの発症メカニズム解明が、治療薬開発のカギ!?

日本人の2人に1人が悩むアレルギー。 いま、国民の2人に1人は何らかのアレルギーをもっているといわれ、アレルギー疾患は日本人にとって身近な病気になっています。   そこで今回は、アレルギー症状の発症メカニズムを詳しく知ることで、治療薬がアレルギー症状をどのように緩和するのか、できるだけ科学的に探ってみましょう。   アレルギーはなぜ起こるの? アレルギーは、抗原と呼ばれる花粉やハウスダストなど、外来性の「異物」が体内に侵入することから始まります。   これら「異物」が体

スマホでぐるっと撮影するだけで3Dモデルができる?

フィルムからデジタルへ、そしてスマートフォンへ。 一瞬を切り取る報道写真から、日常の風景、家族や友人との思い出など、移ろいゆく瞬間を写し、表現するメディアとして、大きな役割を果たしてきた写真。   その歴史を遡れば、およそ200年前の1822年、フランスのジョゼフ・ニセフォール・ニエプスがアスファルトを感光材料に、6~8時間もかけて1枚の写真を撮影したのが、現存する最古の写真と言われています。   その後、ニエプスと共同で研究を行っていたルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが、

人には「自分のことは自分で決めたい」という本能がある!?

いまやろうと思ってたのに・・・ 「そろそろ勉強しなきゃ。このマンガを読み終わったらやろう」。そう思っている矢先、親から「マンガばかり読んでないで、早く勉強しなさい!」と言われ、一気にやる気がなくなってしまった。   皆さんも、そんな経験があるのではないでしょうか。   心理学の世界では、このような心の動きを「心理的リアクタンス」と呼びます。   人間は生まれながらにして、自分の選択や行動を「自分で決めたい」という欲求を持っています。   そのため、他人に「~しなさい」と強制

被災者の生活と健康、尊厳を守る「災害看護」とは?

ひとりでも多くの命を助けるために。 2024年の元日に発生し、石川県各地や新潟県、富山県などに甚大な被害をもたらした令和6年能登半島地震。   被災地では、いまも厳しい寒さの中での避難生活を余儀なくされている多くの人たちがいらっしゃいます。   懸念されるのは、長引く避難生活による体調悪化やストレスが原因で亡くなる災害関連死。   「災害看護」とは、こうした被災地に赴き、医師や保健師などと協力・連携しながら行う看護活動で、看護の専門知識や技術を活かして、心身両面で被災者の生

言語は民族の知の宝庫である。

言語は環境と密接に結びついている。 現在、世界には6000~7000種もの言語があるといわれています。 しかし、その多くは諸地域の先住民族に受け継がれてきた少数言語です。 現在、ほとんどの少数言語は衰退の一途をたどっており、消滅の危機に瀕しているものも少なくありません。50年後には現存する世界の言語の半数が消滅するであろうと予測する言語学者もいます。 では、言語の消滅は私たちに何をもたらすのでしょうか。 たとえば、南米アマゾンの未開の森に住む民族の言語がなくなったと

イギリスがラグビーワールドカップに4チームが出場できるのはなぜ?

イギリス連合王国は4つの国で成り立っている。 南アフリカの2連覇で幕を閉じた「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」。   日本代表は強豪国相手に善戦したものの、残念ながら決勝トーナメント進出はなりませんでした。   ところで、2023年のラグビーワールドカップに出場した20チームのうち、イギリスからは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド(アイルランド共和国と北アイルランド)の4チームが出場していることを不思議に思った方も多いのではないでしょうか。

「声」はその人しか奏でられない、世界でただひとつの楽器。

赤ちゃんの泣き方は歌のお手本? 赤ちゃんは、なぜあんなに小さな体で、長時間大きな鳴き声を出すことができるのでしょうか。 その秘密は、腹式呼吸にあります。   私たち大人は、ふだん胸式呼吸を使っていますが、赤ちゃんは呼吸筋が未発達なため、腹式呼吸しかできません。 腹式呼吸は喉の筋肉を緊張させず、息を安定して吐き続けることができるため、長時間泣いても疲れにくく、声も枯れにくいのです。 実は、この赤ちゃんの呼吸法は、歌にとって理想的な呼吸法で、腹式呼吸を習得すると上半身がリラ

家庭での洗濯が海の汚染につながっている!?

実は、マイクロプラスチックの35%は洗濯物から出ている。  世界では、毎年800万トンのプラスチックごみが海に流れ込み、このペースで進めば、「2050年には魚よりプラスチックごみの量が多い海になる」と言われています。   そのなかでも特に生態系への悪影響が懸念されているのが、「マイクロプラスチック」の急速な増加。   マイクロプラスチックとは5mm以下の微細なプラスチック粒子で、洗顔料や歯磨き粉のスクラブのようにもともと小さなサイズで作られた「一次マイクロプラスチック」と

糖質を上手に摂って、最高のパフォーマンスを発揮しよう!

糖質+食物繊維=炭水化物。 米やパン、麺類に多く含まれる「炭水化物」は、「たんぱく質」、「脂質」と並ぶ三大栄養素のひとつで、私たちが生きていく上で欠かせない、重要な栄養素です。   炭水化物はよく糖質と同一視されますが、実はそうではなく、炭水化物は、「エネルギーをつくる糖質」と「エネルギーをつくらない食物繊維」を合わせたもの。   したがって、おそらく皆さんがイメージする炭水化物は、炭水化物から食物繊維を除いた「糖質」ということになります。   糖質はからだの主要なエネ

国籍や言葉、文化が異なる人々が互いの違いを尊重しあい、ともに生きる社会へ。

私たちの便利な生活は、「外国人」に支えられている。 現在、日本で生活している在留外国人は296万1,969人(2022年6月:入管白書)で、都道府県別に見ると、愛知県は東京都に次いで2番目に多く(280,912人)の在留外国人が住んでいます。 では、なぜ多くの外国ルーツの人々が愛知県で暮らしているのでしょうか。 たとえばコンビニに行くと、ベトナムや中国ルーツの店員さんを見かけたり、早朝から店頭に並ぶコンビニ弁当の工場では、ベトナムやタイ、ブラジルなどの多様な国籍の人々