「声」はその人しか奏でられない、世界でただひとつの楽器。
赤ちゃんの泣き方は歌のお手本?
赤ちゃんは、なぜあんなに小さな体で、長時間大きな鳴き声を出すことができるのでしょうか。
その秘密は、腹式呼吸にあります。
私たち大人は、ふだん胸式呼吸を使っていますが、赤ちゃんは呼吸筋が未発達なため、腹式呼吸しかできません。
腹式呼吸は喉の筋肉を緊張させず、息を安定して吐き続けることができるため、長時間泣いても疲れにくく、声も枯れにくいのです。
実は、この赤ちゃんの呼吸法は、歌にとって理想的な呼吸法で、腹式呼吸を習得すると上半身がリラックスした状態になり、安定した声量で、長時間上手に歌うことができます。
ただ、この腹式呼吸は歌にとっては基本的かつ重要な呼吸法ですが、それだけでは聴く人を感動させることはできません。
では、プロの演奏家として舞台に立ち、聴く人の心に届く演奏をするためには、どのような要素が必要なのでしょうか。
生まれ持った素材+技術=芸術(大学で学ぶこと)
歌は、スポーツ選手やバレーダンサーと同様に、生まれ持った素材(声・身体・素質)が大きな影響を与えます。
その素材を引き出し、伸ばしていくためには、正しい姿勢や呼吸、発音、発声などの技術、さらには語学力や音楽的知識分析力、そしてそれらに裏付けされた音楽性、音楽表現力の習得が不可欠で、これらが揃って初めてプロの演奏家として舞台に立つことができます。
それを料理に例えるなら、一番は素材が大切です。そして、その素材の味わいや魅力を活かすためには、確かな料理技術と表現力が必要です。
いくら良い素材でも、焦がしてしまったり、腐らせてしまったり、味付けが間違ったりすれば、素材の価値は損なわれてしまいます。
歌も同じで、せっかく良い素材(声)を持っていても、発声が苦しそうだったり、表現力に欠けると、聴く人を感動させることはできません。
金城学院大学 文学部 音楽芸術学科 声楽コースでは、第一線で活躍する声楽家による個人レッスンを行い、持って生まれた素材を4年間かけて大事に磨き、声楽家に必要な技術と知識、豊かな表現力を育てます。
さらに、舞台で美しく立つための「ステージアクティング」や「イタリア語入門」、「ドイツ文化入門」、「オペラ演習」、「声楽アンサンブル」など多彩な講義を用意して、声楽の知識と技術を積み上げ、表現力に磨きをかけていきます。
「確かな技術」と「豊かな人間性」を備えた演奏家をめざして。
声はその人しか持っていない楽器で、歌は音楽の中で唯一「言葉」を伝える芸術です。
歌う人の心のありようや人間性までもが、身体という楽器を通してそのままあらわれるため、声楽家を志す人は、表現技術を身につけると同時に、豊かな心と人間性を養うことが求められます。
また、作詞家が紡ぐ言葉の意味、そこに広がる情景や喜怒哀楽を、自らの知識と想像力を働かせて読み解き、聴く人に伝える力。さらに、作曲家がその言葉から何を感じ、どういう意図を持って曲を作り上げたのかを的確に捉え、表現する力も必要です。
大切なのは、文学や美術に触れる、旅をする、演劇や映画を観るなど、音楽というカテゴリーにとらわれない分野にも広く興味を持ち、感動体験を積み重ねること。そのすべてが歌につながっていきます。
誰の声も美しく、個性があり、歌手になれる可能性を秘めています。
この声の特性を生かし、伸ばしていくのが、本学の音楽芸術学科。
幅広い視野と豊かな感性を培いながら、基礎をしっかり身につけ、それをベースに、より高度な技術と豊かな表現力を習得することで、「歌手として活躍したい」という夢の後押しをします。
身体の仕組みを知り、表現力を磨く。
それが文学部 音楽芸術学科
金城学院大学 音楽芸術学科の活動紹介
金城学院大学の音楽芸術学科では、全国でもトップクラスの音楽ホールやレッスン施設を整備。マン・ツー・マンのレッスンと密度の高い講義で、音楽の専門知識と演奏技術・表現力を習得します。
音楽を柱に、幅広い教養とコミュニケーション能力、訓練を積み重ねて一つのことをやり遂げる力を身につけた卒業生は、演奏家や音楽教員はもとより、幅広い分野で活躍しています。
▲ 音楽芸術学科主催 「ガラ・コンサート2022」 の様子 ▲
プロオーケストラ 「セントラル愛知交響楽団」との共演が可能です!
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2015年5月掲載 『車内の金城学院大学 74限目』 はこちら
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