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アイドルのその後を通して、次へと向かう人の覚悟と輝きを描く

学生生活を終えて社会人になる、住み慣れた故郷を離れて別の場所で暮らすなど、新たな環境へ踏み出したときは、これまでとの違いに戸惑ったり悩んだりすることも多いはず。

もしそれが、スポットライトを浴びる華やかな舞台から一般的な社会人への転身だとしたら、次へと進む道のりはより厳しいものに感じられるかもしれません。


■『ファンファーレ』

20代の女性の心情や葛藤を描く

©「ファンファーレ」製作委員会

アイドルグループ〈ファンファーレ〉を卒業した玲は、スタイリストを目指して衣装会社で働く日々。同じく元メンバーの万理花は、振付師の道へ進もうとしている。あるとき二人は、もうすぐファンファーレを卒業する由奈から呼び出される。それは、自分の卒業ライブのために、衣装と振付担当として協力してほしいという依頼だったー。

20代の女性が持つ揺れ動く心情や葛藤を、アイドルという世界を通して描く『ファンファーレ』。人生の中で何かを卒業し、次へ向かって生きているすべての人に響く映画です。

作品を上映する、ミッドランドシネマ 名古屋空港の支配人、森さんに見どころを伺いました。
 

©「ファンファーレ」製作委員会

― アイドルに興味がある人に向けた映画でしょうか。

森:アイドルとしての活動よりも、卒業したメンバーのその後の人生が中心に描かれているので、そうとは限りません。やりたいことと現実の違いや、社会との折り合い方など、社会に出た誰もが感じる悩みや葛藤が描かれています。主人公はスポットライトを浴びてきた女性たちなので、より戸惑いは大きいかもしれませんが、社会人として仕事に携わる人なら共感する部分があると思います。
 
― 誰にも共感できるエピソードがありそうですね。

森:衣装会社に勤める玲はプレゼンがうまくいかなかったり、上司とのコミュニケーションに悩んだり。振付師を目指す万理花も、自分が担当していたダンス教室のクラスを先輩に奪われてしまうなど苦労する様子が描かれています。
  

華やかな世界からのセカンドキャリアは

©「ファンファーレ」製作委員会

― アイドルが登場する映画としての面白さは?

森:アイドルグループを卒業するメンバーはたくさんいますが、芸能界に残らない人たちもいますよね。そういう人たちがその後、どんな人生を歩んでいるのかを垣間見られるようで面白いなと感じました。スポーツ選手のセカンドキャリアなども同様に、華やかな世界からの転身なので私たちの知らない苦労があるだろうなと。
また、集められたメンバーが「じゃあ明日からこのグループで」と言われてスタートするのも、不思議な出会いなんじゃないかと思いました。グループのメンバーが互いに抱いているライバル意識をのぞかせるような場面もあって、きっとこういう裏側もあるだろうと想像させますね。
 
― 特に注目したい見どころはどこでしょう?

森:やはり、クライマックスの卒業ライブのシーンですね。元メンバーの女性が〝今〟の振付や衣装とのギャップにも悩みながら、最終的にどんなものに仕上げたのかを楽しみに観てください。
  

人とのつながりを意識させる設定

©「ファンファーレ」製作委員会

― そのほかに興味深く感じた点はありますか?

森:卒業ライブが無観客で行われることになっていて、コロナ禍の設定なんですよね。アイドルってファンとのつながりがすごく大切だと思うので、そういう特殊な状況だからこそ、自分でプロデュースしたいと考えたり、元メンバーの力を借りたいと思ったりしたのかなと感じました。コロナ禍がより人とのつながりを意識する要素として、取り入れられているのかもしれません。
スタッフの中で、衣装制作・スタイリストを担当した方が名古屋の専門学校出身だそうです。名古屋にゆかりのある方も関わっているので、よかったらそのあたりも注目して観てください。
 

『ファンファーレ』はミッドランドシネマ 名古屋空港ほかにて、11月17日から上映予定。

『ファンファーレ』の予告編はこちらから

 

ミッドランドシネマ 名古屋空港 劇場情報

県営名古屋空港に隣接する、エアポートウォーク名古屋内のシネマコンプレックス。ソフトレザーシートを配した12スクリーンを備え、バラエティに富んだ作品ラインナップとスタッフ手作りのPOPも魅力。

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映画紹介マガジン「スクリーンの中の私」

 


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