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ことばの樹

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文芸作品と金城学院大学のことが大好きな教職員が結成した文芸俱楽部「ことばの樹」。四季折々で表情を変える美しいキャンパスやいきいきとした学生達の雰囲気などを掌編小説で紹介します。
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ことばの樹

文芸作品と金城学院大学のことが大好きな金城学院大学教職員が集まり、クラブを結成しました。 文芸倶楽部 「ことばの樹」 部員達がオリジナリティ溢れる感性で掌編小説を執筆します。 四季折々で表情を変える美しいキャンパスやいきいきとした学生達の雰囲気など、さまざまな情景が思い浮かぶ作品を紹介します。 部員紹介 加藤 大樹 金城学院大学人間科学部多元心理学科教授。 文芸倶楽部ことばの樹の部長。 アートセラピーや対人関係の研究に取り組んでいる。 学生時代から小説の執筆も続け,

チャーム

夕方の混み合った時間帯、栄町の駅で地下鉄の黄色い電車に乗り込む。 疲れた体で何とか席に座ると、自然にふうっとため息が漏れる。 膝の上にバッグを置いて、教科書を取り出す。今日の四時間目の製図の授業のものだ。課題の期限まであと一週間。なかなかアイデアがまとまらず、課題は思うように進んでいない。私は、眉間に皺を寄せて車内で教科書とにらめっこをする。 途中の駅で、何人かの人が降りると、春色のスプリングコートが似合う女性がするりと乗車してきた。大きめのレザーのバッグを肩からかけて、反