自分の生き方に目覚める女性が主人公! 時代を超えた普遍的な物語『山女』
岩手県遠野に伝わる逸話や伝承を記録した柳田國男の『遠野物語』。
日本の民俗学の発展に大きな役割を果たし、後の文学者たちにも影響を与えた説話集です。座敷童や河童など昔ばなしのように思える物語だけでなく、日本人が抱いてきた神や自然への畏怖や死生観など現代に通じるテーマも。
時代を超えて読み継がれる名著から、新たな物語が誕生しました。
■ 『山女』過酷な運命を乗り越えてたくましく生きる女性
「遠野物語」に着想を得た『山女』の舞台は、大飢饉に襲われた18世紀末の東北の寒村。