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将来の夢やなりたいものがない高校生におすすめな大学の選び方

「将来の夢がないし、大学選びが難しい……」
 
そうお考えの高校生は、たくさんいるのではと思われます。夢や目標を持って進学するのは大切ではありますが、そうでない人は進学してはいけないのかといえば、もちろんそうではありません。
 
この記事では、将来の夢や目標に迷っている高校生が大学を選ぶ方法について説明しています。
 
どの大学へ行けばよいか決めかねている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。


■ 将来の夢がない状態で進学を選ぶ人は多い

大学への進学率は、令和3年度で54.9%となっており、過去最高を更新しています。*1

一方で、将来の夢やなりたい職業があると答えている高校3年生は36.1%です。*2
 
たとえば将来の夢を持つ高校生がすべて大学へ進学したとしても、3分の1以上は夢を持たずに大学へ進学しているという計算になります。
 
この結果から見る限り、夢を持って進学するのではなく、進学してから考えるという高校生が毎年一定数いるのではと考えられます。
 
【参考】
*1 文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について」

https://www.mext.go.jp/content/20211222-mxt_chousa01-000019664-1.pdf

*2 将来の夢がある中高生 統計

https://www.toshin.com/news_release/uploadFiles/NewsReleases/2787cd6245fb095a8e8c9ac604c13daeb7df284b2893fbc9fcda424551570a6420200828215101.pdf

 

■ 将来の夢や目標がない人ほど大学に行くべき

将来の夢や目標を持たないと、進学してはいけないという決まりはまったくありません。むしろ、将来の夢や目標を探している方こそ、大学へ進学したほうがよいのではと考えられます。
 
【大学へ進学するメリット】

  • 新しい出会いや経験を積め、視野が広がる

  • 留学やボランティア活動など、大学生だと実行しやすい

  • 興味のあることについて専門的に学べるため、将来の指針とできる

  • 大学へ進学しないとなれない職業へ就ける

まだ将来何をしたいか迷っている方は、大学での新しい出会いや経験によって、将来の目標が生まれる可能性があります。学べる内容も広く浅くではなく、専門分野をより深掘りするため、自分の興味を突き詰めることも可能です。
 
また医師や薬剤師、宇宙飛行士や教員など、大学で学ばなければ就けない職業を目指せます。
 
将来の夢がまだ見つかっていない場合は、将来の選択肢を増やす意味でも、大学進学を検討するとよいでしょう。
 

■ 将来の夢がない人におすすめの大学の選び方

現在将来の夢や目標を持たない人は、次にあげる点を考慮して進学先を決めるとよいでしょう。

【1】 学科・学部の就職実績で選ぶ

大学を出て就職したいと考えている場合は、就職実績を見て選ぶとよいでしょう。具体的には、次の内容を確認しておきます。

  • 就職率

  • 就職先の企業

  • 就職に対するサポート

たとえば、誰でも知っているような大企業への就職を目指したい場合、これまでに就職実績があれば、先輩が在籍していることで企業訪問のハードルが下がります。また、少しでも興味を惹かれる職種の企業が多ければ、就職先の可能性も幅広くなります。
 
就職先や就職率と合わせて、大学の就職に対するサポートも確認しておくとよいでしょう。

金城学院大学では、正規授業科目のキャリア開発教育科目だけでなく、資格取得・採用試験対策講座を学内で受講できるキャリア・アップ講座も開講しています。

また、キャリア支援センターの個別指導に力を入れたサポートに加え、オリジナルの就職支援プログラムや内定を決めた4年生が就活サポーターとしてアドバイスするなど、独自のサポートが充実しています。

金城学院大学独自のキャリア教育とキャリアサポートにより、就職活動に不安を持つ学生でも希望に合った企業への就職を目指して、スーツの着こなしから面接対策まで、学生に寄り添った細やかなサポートを受けられます。

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【2】 興味・関心で選ぶ

自分の興味や関心で大学を選ぶのもおすすめです。そもそも、自分の興味関心が薄い分野であれば、学ぼうという気になりにくいのが現状です。

たとえば英語に少しでも興味があれば、文学部へ進学して本格的に英語を学ぶことで、将来の夢が生まれる可能性も少なくありません。
 
また、看護師の仕事に少しでも興味関心があれば看護学部を目指してみるなど、働き方を軸に進学先を検討するのもよい方法です。
 
そこまで具体的でなくても「ちょっと気になる」「自分の趣味に近い」といった、抽象的なレベルで選ぶのも悪くないでしょう。
 

【3】 得意科目で選ぶ

得意科目があれば、それを生かせる学部・学科を目指すのも一つの方法です。
 
得意科目であれば受験時にも高得点を見込めるため有利となりますし、深く学ぶことでより理解が増して学問として面白くなる可能性が高くなるでしょう。
 
一例としては、次のような選び方があります。ここにあげた例だけではありませんので、自分でもいろいろと調べてみるのをおすすめします。

【得意学科と該当する学部・学科】

国語:文学部(日本文学)、人間科学部など
英語:文学部(英文学)、国際情報学部など
社会:国際情報学部、生活環境学部など
数学:薬学部、工学部など
理科:薬学部、看護学部、理学部など
芸術:芸術学部など
 

【4】 つぶしのききやすさで選ぶ

つぶしのききやすい学部・学科を選ぶのも一案です。つぶしのききやすさとは、言い方を変えれば就職活動時の汎用性の高さとなります。
 
近年では、リベラルアーツと呼ばれる専門分野を問わず学べる学部をもつ大学も出てきました。専門性という部分ではマイナスですが、学びを進める中で幅広い知識を得られるメリットがあります。
 
卒業後の進路が広く取れるという意味では、将来の夢が固まっていない人には向いているといえるでしょう。
 
l   文系でつぶしがききやすい学部・学科

文系学部は比較的つぶしのききやすい学部が多くなっています。文学部・経済学部・法学部などに代表されますが、基本的にどの学部でも就職先は幅広く取れるでしょう。
 
l   理系でつぶしがききやすい学部・学科

理系学部は専門性の高い分野が多いため、つぶしという意味での選択肢は少なくなります。その中でも、工学部は比較的つぶしのきく学部だとされています。
 

【5】 偏差値で選ぶ

偏差値だけを見て進学先を選ぶのはおすすめしませんが、他の選び方と合わせて進学先の目安とするのはよいでしょう。
 
あくまでも偏差値は一つの指針であると捉えて、自分の偏差値で合格できるからという理由だけで進学先を選ばないようにするのが重要となるでしょう。
 

【6】 将来性で選ぶ

将来性が見込めるところを選ぶのも、面白い選択方法です。
 
AIやデータサイエンスなど、現状伸びている領域を学べる学部・学科であれば、市場が大きくなればなるほど求人需要が出るので、就職時に有利になる可能性があります。
 
将来の市場が大きくなりそうだと思う分野へ進んでみるのも、新しい夢や目標を発見できるきっかけになるかもしれません。
  

■ 選び方を見ても行きたい学部・学科がピンとこないときは

選び方をみて探してみても、自分に合う学校が見つけられそうにない場合は、次の方法を取ってみるとよいでしょう。

友人や親・先生などに相談してみる

考え方がどうしてもまとまらない場合、親や友人、先生など、相談できそうな人を訪ねるのも有効です。相談することで考えがまとまり、新しい解決策を生み出せる可能性が高まります。
 
【相談で得られるメリット】

  • 客観的に判断してもらえる

  • 自分とは違った視点で話してもらえる

  • 無意識で考えていたことが言語化される など

相談する際は、聞き方にも注意が必要です。
 
「行きたい大学がないのでどうすればいいですか?」というざっくりとした質問では、解決まで遠くなってしまいます。「私はこう考えているのですが、どう思いますか?」というように、自分の置かれた状況を具体的に伝えたほうが、早く結論につながるでしょう。
 

行きたくない大学の条件を考えてみる

行きたい理由が見つからない場合、行きたくない理由から考えてみると、よいアイディアの出る可能性があります。
 
自分の考える大学のイメージをたくさんあげてみて、その中から自分に必要でないと思われるものを消していく「消去法」を使ってみましょう。最終的に残ったものは、自分にとって不要ではない選択肢となります。それをもっと深く追求していくと、自分のやりたいことに出会える可能性があるのです。
 
ただし積極的な選択方法ではないため、考えに行き詰った際にやってみる程度でよいでしょう。
 

■ 後悔する可能性のある大学の選び方

次にあげる理由で大学を選ぶと、入学しても後悔してしまう可能性があります。

  • とりあえず入れる大学を選ぶ

  • 自分の意思で大学を選ばない

これらを事前に知っておけば、後悔のない大学選びができるでしょう。
 

とりあえず入れる大学を選ぶ

自分の成績や偏差値に合わせて、確実に合格できるという理由で選ぶことは、やめたほうが無難です。
 
現在少子化が進んでいることもあり、受験者全員が合格する大学も見られます。単純に学力レベルだけでそういった大学を選ぶと、学校自体に興味を持てずに通学すらおっくうになってしまう可能性があります。
 
どれだけ小さなことでもよいので、その大学へ行く意味や価値を見出せなければ、進学がよい結果へつながる確率は大幅に下がるでしょう。
 

自分の意思で大学を選ばない

自分の進学先は、最終的に自分で決めるのが鉄則です。
 
「友人が行くから」「親や先生に言われたから」という理由で選ぶと、大学自体が楽しくなくなった際に責任を押し付けてしまい、トラブルとなる可能性も否めません。
 
少しでも自分の興味をもてる、自分の行きたいと思った大学へ進学しましょう。
 

■ まとめ

将来の夢や目標を持たない高校生でも、大学に進むことは普通に見られます。大学へ進学してから夢や目標を見つける人もたくさんいるため、夢も目的もなく進学することに引け目を感じることはまったくありません。
 
ただし、進学に際しては少しでも自分の興味を持てる分野の学校に進むことが重要です。
 
消極的な理由で進学しても、夢や目標を見つけるのは難しくなります。進学を考えるなら、自分の興味を持てる学校の方が楽しい学生生活を送れるでしょう。