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志望大学を迷っている受験生におすすめの選び方や基準となる内容を紹介

全国には、数多くの大学があります。
 
あまりにも学校数や学部が多いため、どこの大学へ行けばよいか迷ってしまうことも考えられるでしょう。いい加減に選んで受験してしまうと、自分のやりたかったことと違いすぎて、大学へ通うのがイヤになってしまう可能性もあります。
 
この記事では、大学選びを迷っている方に対して、どうすれば自分に合った大学を探せるか詳しく説明しています。
 
将来何をしたいか迷っている方にも参考になる記事ですので、ぜひ最後までお読みくださいね。


■ 全国の高校生が大学選びで重視していることは?

学習管理プラットフォーム「studyplus」の運営で知られる「スタディプラス株式会社」が調査したところ、大学選びで重視されている上位3つは次のとおりとなりました。
 
【大学選びで重視される項目(全国)】

  • 学びの内容

  • ネームバリュー

  • 立地

「学びの内容」はどの地域でも90%前後の高い割合となっており、内容重視で進学先が選ばれていることが見て取れます。
 
学びの内容については「目標の職業が決まっており関連した内容を学びたい」「自分が学びたい内容を学べるのが重要だと思う」といった選択理由があげられています。
 
このランキングはあくまで一例となりますが、大学選びに学びの内容が重視されているのは間違いないといえるでしょう。
 
参考:Studyplusトレンド研究所|「高校生の約9割が大学選びで重視するのは「学びの内容」、都市圏は「ネームバリュー」・地方圏は「学費・奨学金」を重視する傾向
 

■ 後悔・失敗するかも?間違った大学の選び方

大学を選ぶ際に次にあげる理由で大学を選ぶと、後悔してしまう可能性が非常に高くなります。
 
【後悔する可能性のある大学の選び方】

  • 行きたい大学ではなく行ける大学を選ぶ

  • 偏差値だけを見て選ぶ

  • 立地条件だけで選ぶ

  • ネームバリューだけで選ぶ

  • 自分で調べず人の意見で選ぶ など

とくに「行きたい大学ではなく行ける大学」という視点で選んだ場合、自分のやりたいことと授業内容が必ずしも合っているとは限りません。
 
偏差値で大学を選んだとしても同様で、偏差値の高低だけでは自分に合った内容かどうかは判断の難しい面があるのです。
 
大学選びで大切になるのは偏差値でもネームバリューでもなく、自分が何をしたいかで、自分のしたいことができる大学はどこかという視点です。一つだけの要因で大学を選ぶのではなく、やりたいことを軸に総合的な条件を考えて選ぶのが大切となります。
 

■ 大学探しを迷っている高校生におすすめの選び方

進学先を考える時期になっても「行きたい大学がない」「将来のことはまだわからない」という方は、大勢いらっしゃると思います。そういった、大学選びに迷われている方が検討するとよい方法を紹介します。

・ 自己理解を深める

自己理解を深めることで自分自身の解像度が上がり、将来どのようになりたいかが見えてきます。自己理解で導き出した内容をもとに、学部や学科を選ぶようにすると失敗しない可能性が高まります。
 
まずは抽象的な内容からでOK

まずは抽象的な内容でよいので、自分のやりたいことを書き出してみます。その内容を徐々に深掘りして具体化していくと、自分の考えが見えてくるでしょう。
 
【深掘りのイメージ例】
英語が好き
→中でも英語圏の文化が好き
→英文の本を原文で読めるようになりたい
→英米文化が学べる大学を選ぶ
 
内容については「人から強みや特徴をどういわれるか?」を軸に考えるとうまくいくでしょう。
 

適職・性格診断なども受けてみる

適職・性格診断も合わせて受けてみると、客観的な視点でも自己診断が可能です。
 
適職・性格診断には「16 Personalities」という診断がよく使われています。無料で利用できるので、一度試してみるとよいのではないでしょうか。

  

l  やりたくないこと・できないことから考える

興味を持てないことや不得意なことをピックアップして、それを除外していく方法もあります。どうしてもできないことがわかれば、進学先や職場探しでのミスマッチを減らせるでしょう。
 


・ 友達や親・先生と話し合ってみる

進学先を選ぶのは、最終的には自分の意思です。
 
しかし、なかなか自分で判断できない場合、親や友人、先生に相談してみるのも有効です。他人の意見を聞いてみることで、次のようなメリットを受けられます。

  • 強みや特徴を客観的に判断してもらえる

  • 自分とは違った視点の考え方がわかる

  • 無意識で考えていたことが言語化できる など

自分一人で考え続けていると、解決方法が思い浮かばなくなって行き詰まる可能性もあります。そういったときは遠慮せず周囲に相談してみることで、解決策が見えるかもしれません。
 
ただし、あくまで進路は自分の考えで判断することだけは忘れないようにしましょう。
 

・ 一定の条件で学部や学科の候補を選出する

自己理解が進んだ段階で、自分の望む条件を設定して大学を選んでいきます。考えられる条件については、次のような内容があげられます。

  • 学べる内容

  • 立地条件

  • 将来なりたい職業

  • 取得できる資格

  • 就職の実績 など

上記の条件を複合的に取り入れて、希望に合った大学の候補をいくつか探し出します。
 
株式会社ベネッセコーポレーションが運営する「マナビジョン」では、エリア・学問・偏差値・職業・資格など、細かい条件を設定して検索が可能です。
 
大学を選ぶ際は条件を一つに絞らず、総合的に判断するのが大切となります。
 
参考:株式会社ベネッセコーポレーション|「マナビジョン

 

■ 大学を選ぶときに基準となるポイント

大学を選ぶ際には、次にあげるポイントを総合的に検討するのが大切です。
 

得意科目・興味がある内容

大学選びで最重要となるのは、自分が興味を持てる内容かどうかです。興味を持てない学問であれば、合格しても学校に行くのがイヤになってしまうかもしれません。
 
大学で学べる内容については、いくら調べても調べすぎになることはないので、時間をかけてじっくり検討しましょう。中でも、自分の得意科目が生かせる受験方法を取っている学校があれば、受験時に有利になるので合わせて調べておくのがおすすめです。

【具体的な内容】

  • 自分が興味を持てる内容の学問か

  • どういった受験方法があるか

  • 得意科目が生かせる受験方法を取っているか など

 

立地・通いやすさ

学校の立地や通いやすさも、選ぶ基準としては大切なポイントです。
 
ご家庭によって「一人暮らしOK」「自宅から通える」など、さまざまな条件があると思います。あまりにも学校と自宅が離れていると、授業時間に間に合わなかったり、通うのがおっくうになったりといったことが考えられます。
 
卒業までちゃんと通える立地かどうか、自宅から通うのであれば通学時間や駅からの距離、一人暮らしであれば周辺環境なども見ておくとよいでしょう。

【具体的な内容】

  • 自宅・最寄り駅からの距離

  • 一人暮らしするのであれば周囲の環境

  • 駐車場・駐輪場の有無 など

 

就職実績・サポート

自分の考える業界への就職実績があるかどうかも、事前に見ておきたい点になります。先輩はどういったところに就職しているのか確認して、もし自分の望む企業への実績があれば、就職活動時に企業訪問もしやすくなります。
 
また、就職のサポートが充実しているかも見ておきたいポイントです。説明会の頻度や就職率なども、合わせて確認するとよいでしょう。

【具体的な内容】

  • 就職先の実績

  • 就職説明会の実施状況

  • 就職率 など

 

学習内容・取得可能な資格

学習する内容や取得可能な資格も調べておきましょう。
 
学習内容は、進学する上で興味を持てるかどうか一番のポイントです。どういった内容の講義があるか、自分の興味を持てる分野で深く研究できるかなど、できる限り確認しておきます。
 
薬剤師や教職など通学しなければ取得できない資格だけではなく、TOEICや秘書検定などの資格取得支援があるかどうかも合わせて見ておくとよいでしょう。
 
なお、金城学院大学では宅建や通関士などの資格取得支援も実施しており、幅広い資格取得を応援しています。

【具体的な内容】

  • 学部・学科・コース内容

  • 取得できる資格

  • 資格取得支援の有無 など

 

入学難易度

入学難易度をあらかじめ知っておくことで、どの程度学力を付ければ合格できるかがわかります。
 
自分にとって魅力のある大学であれば、学力レベルが足りなくても諦める必要はありません。できるだけ早い段階で知っておけば、どれだけ努力すればよいか逆算が可能となります。
 
また受験方法も合わせて確認しておくと、合格するために効果的な勉強を早めに始められます。

【具体的な内容】

  • 偏差値

  • 入試方法 など

 

4年間で必要となる費用

大学の学費はかなり高額となるため、金額を把握して準備しておくことが求められます。
 
4年間通学することとなるので、払い続けられるかどうかもよく考えなければなりません。必要な場合は、奨学金の内容についても調べておきましょう。
 
また一人暮らしの場合は学費の他に生活費が必要です。学校近隣の家賃相場なども、念のため合わせて確認しておくとよいでしょう。

【具体的な内容】

  • 学費

  • 利用できる奨学金

  • 必要であれば生活費 など

 

■ 候補を決めたあとにすべきこと

受験したいと考える大学をいくつか決めたあと、受験までに次のことはしておいた方がよいでしょう。
 

見つけた大学を比較してみる

行きたいと考えた大学について、これまで見てきた項目を比較検討してみましょう。
 
比較するポイント】

  • 立地・通いやすさ

  • 就職実績・サポート

  • 学習内容・取得可能な資格

  • 入学難易度

  • 4年間で必要となる費用 など

これらを横並びにして検討して、第一希望を決めるようにします。比較検討するには、次にあげる方法を併用するとよいでしょう。

  • 大学のパンフレットを見る

  • 大学の公式サイト・公式SNSを見る

  • 大学受験の情報サイトを利用する など

大学受験の情報サイトは数多くあります。先ほどあげた「マナビジョン」の他にも、河合塾グループの「Kei-Net」、株式会社JSコーポレーションの「日本の学校」など、いくつか併用して検索するのがおすすめです。
 
また、各種SNSにも大学の口コミを見られるケースがありますので、検索してみるのもよいでしょう。
 
参考:河合塾グループ|「Kei-Net
株式会社JSコーポレーション|「日本の学校

 

■ オープンキャンパスにはできるだけ参加する

学校が開催するオープンキャンパスには、スケジュールを合わせて出来るだけ参加するようにしましょう。
 
実際に学校へ訪れることでモチベーションも上がりますし、通学にどのくらいの時間がかかるのかも把握できます。大学の公式サイトや大学受験の情報サイトなどで随時案内されていますので、よくチェックしておきましょう。
 
どうしても都合がつかなければ、予備校などが開催する学校説明会に参加して、学校の担当者から話を聞いてみるのもよいでしょう。
 

■ まとめ

大学選びは自分の人生を左右する、大きなイベントです。あまりにも適当に大学を選んでしまうと、のちのち後悔してしまうことにもなりかねません。
 
入学後のギャップをできるだけ少なくするため、よく調べてから志望校を選ぶようにしましょう。
 

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