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#11 “自分もいずれなるかも?? 認知症とは?前頭側頭型認知症と血管性認知症”

前回の記事

前回までのコラムでは、認知症についてアルツハイマー病・レビー小体型認知症を取り上げて解説しました。

今回は、前頭側頭型認知症と血管性認知症について解説します。
 

前頭側頭型認知症とは?

前頭葉は大脳の前の辺りに位置し、その人の人格や判断、理解、計画性などを司っている部分です。

前頭側頭型認知症ではこれらの部分が障害されるため、人が変わったようになったり、行動の障害が出たり社会的に困った行動が出現し、介護が難しい場合があると言われています。

前頭側頭型認知症は、以前、ピック病と言われていました。

初期には物忘れが目立つことはなく、自分の椅子を覚えていて、座ることもできたりします。

一方で、同じ動きや行動を繰り返したり(常同行動)、偏食などの食行動の異常が現れることがあります。また、意欲の低下が著しく、いつも身だしなみに気を遣っていた人が全く構わなくなったり不潔になったりします。

さらに、自分の行動の結果に無関心になり周囲からの刺激を受けやすくなるため、気になるものを万引きしたりします。

なお、前頭側頭型認知症のサブタイプとして、
言葉の意味がわからなくなる意味性認知症や、
言葉が流暢に話せなくなる進行性流暢性失語があります。
 

血管性認知症とは?

血管性認知症は、脳梗塞などの脳血管障害の結果としておこる認知症です。

脳血管障害の結果としておこる認知症なので、どの部位の脳血管が障害されたかによって認知症として現れる症状は様々です。

日本人を含むアジア系に多いとされ、日本の脳梗塞で一番多いのはラクナ梗塞です。

ラクナ梗塞は、脳の深部の細い動脈が高血圧などで障害されながらも破裂することなく長時間経過することによって徐々に血管が詰まる状態になることです。

意識を失うなどの大きな症状はなく、朝起きたら手足が痺れていたり、言葉が話しにくいといった症状があるぐらいです。

よって、本人も知らない間に徐々に進行していることが多く、アルツハイマー病との鑑別が難しいとされています。

今回のコラムで認知症に関する解説は終わりです。
次回は今年度最後のコラムになりますので、一年間を振り返り、女性が心身ともに健康でいられるためにできることを考えてみたいと思います。

次の記事

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