#12 働く女性のキャリア心理学
こんな時代だからこそ“夢見ることを大切に
連載コラムが今回で終了します。
読者の皆さまありがとうございました。
コラムの前半は「ポジティブ心理学」、
後半は「キャリア心理学」でしたので、
最後に2つをリンクさせたいと思います。
キャリア心理学者のハリー・ジェラットは、
不確実な時代だからこそ「未来をポジティブにイメージすることが重要」
と言っています。
私の教え子のRさんは今、米国の大学院で照明の勉強をしています。
大学時代の彼女はいわゆる落ちこぼれぎみの学生で、勉強に興味がもてず、英語もひどく苦手でした。
しかし彼女は無謀なほどの楽観性と野望を武器に、何と2年後に大きな夢を実現させたのです。
ポジティブ心理学の研究テーマに「ポジティブ幻想」(自分の能力などを楽観的にゆがめて認識する能力)というのがありますが、まさに彼女はその典型例です。
ジェラットが言っているように、未来は既に決まっているわけではありません。
未来は創造され、切り拓かれるものだからです。
読者の皆さんも、「ポジティブ幻想」を試みてはいかがでしょうか。
Q1
10年後の“生き生きして幸せそうな自分”をイメージしてください。そのときに、自分が幸せな理由を5つあげてみましょう。
Q2
10年後の幸せな自分に向かって、行動プランを立てましょう(できるだけ、これまでしたことのないことに挑戦しましょう)。