#7 働く女性のポジティブ心理学
コバサという心理学者は、ストレスに負けないたくましい行動特性を「ハーディネス」と名づけています。
過酷なストレス状況にもかかわらず、心身の健康を維持した人たちの共通点を調べたところ、次の3点でした。
①困難な状況を避けず、積極的にかかわろうとする
(コミットメント)
②あきらめることなく、困難な状況を自分で変えようとする
(コントロール)
③ストレス状況の中に、成長の道を見いだそうとする
(チャレンジ)
仕事だけでなく、スポーツや勉強でも、ハーディネスが高い人ほどよい成果が期待できます。
アメリカの例ですが、あるシンクロナイズド・スイミングの大会で、ハーディネスの高かった上位10人が、全員入賞したのだそうです。
ですから、ハーディネスを身につけることは、人生を成功させる秘けつといっても過言ではありません。
ハーディネスは努力次第で高めることができます。
子ども時代に苦労した人、家族の激励や信頼をたくさん受けて育った人は、ハーディネスが高いという研究もあります。
苦労や試練は、人を強くたくましくします。そして、周囲の温かい支えが、人の成長を促すのですね。
あなたのハーディネスをチェックしよう!
朝起きたとき、「さあ、今日も頑張るぞ!」と元気が出る ( )
仕事も生活も、変化があることを楽しみにしている ( )
努力すれば、仕事でよい成果をあげることができると感じる ( )
仕事で問題が起きたとき、自分で解決法を考えようとする ( )
自分が成長するために、あえて困難な仕事に挑戦したい ( )
難しいことを乗り越えるために、努力するのが好きだ ( )