#11 食生活をデザインするのは自分
私たちの食生活は、海に囲まれた恵まれた地域性による豊富な食材、多国籍の料理を受け入れてきた柔軟な食嗜好、日本型食生活といわれる健康の維持増進に適している食事パターン、そして自然やならわしを大事にする食文化を有しています。
現代ではみな忙しく、時短が流行っています。
食文化を考える時間も余裕もない食生活は、食事リズムがおかしい、食欲にムラがある、味がよくわからず食塩を摂りすぎる、伝統的日本食材を使用しないことによる摂取食材の偏りなどの現代の食の課題の原因になっているように思います。
食生活をデザインすることは心身の健康を維持増進することです。
健康に良いとされる食事でも、自分には向いていないかもしれません。
また食事のリズムや好きな食べ物は人それぞれ。
日本では、小中学校の義務教育で家庭科や学校給食を通じて食生活・食文化を実行できる基本的な力を学びます。
食生活をデザインできる下地はあります。
自分をみつめて、毎日の生活の中で、食事を心から美味しいと思う、食事の時間を楽しいと感じる、自分の体のことを誰よりも知り、体の声を聴いて食事をすることを基本に、自分の食文化を大切にしながら自分のための食生活をデザインしてみましょう。