実話ならではの熱がもたらす感動と衝撃に胸が熱くなる
迫力ある映像やシーンに合った音楽とともに、さまざまな物語の世界に浸ることができるのが映画の醍醐味。実際にあった出来事をもとにした作品ならストーリー展開に一層説得力があり、感動や驚きもおのずと大きくなりそうです。
2023年1月に公開される、実話に基づいた作品をご紹介します。
■『ドリーム・ホース』
ひとりの主婦の思いつきがみんなの夢に
イギリス・ウェールズで起こった感動の実話を映画化した『ドリーム・ホース』。
小さな村で暮らす主婦が競走馬を育てることを思いつき、村のみんなに共同馬主になることを提案。〝ドリームアライアンス(夢の同盟)〟と名付けた馬は奇跡的にレースを勝ち進んで、彼らの人生を変えていく―。2009年にピークを迎えた感動的な物語はドキュメンタリー映画にもなって注目を集め、今回、長編映画化されました。
作品を上映するミッドランドシネマ 名古屋空港の支配人、森さんに見どころを伺いました。
― 淡々とした日々を送っていた主婦が生きがいを見つけるところから始まります。
森:夫と二人暮らしで、パートと親の介護という生活を〝何もない人生〟と感じていた女性が一念発起して馬主になり、どんどん周りの人を巻き込んでいく。失敗してやる気を失っていた人や人生をあきらめかけていた人たちが、感化されて生きがいを見出していく過程を見ているとこちらも楽しくなります。
― 主人公の女性が思いつきだけで終わらせずに行動に移して、みんなに働き掛けていったことが、感動的な展開につながったように感じます。
森:そうですね。将来、自分がリタイアした後なんかに、生きがいを見出したり熱くなったりできることってあるのかなぁと思いますね。
大人の社交場としてのレースも見どころ
― イギリス・ウェールズが舞台なので、競走馬や競馬への親しみ方が日本とは少し違いますよね。
森:オーナーだけが入れるクラブハウスでお酒を飲みながら観戦したり、競馬場がとても美しかったりして、競馬のシーンは見ていて楽しいです。主人公たちは田舎からバスで観戦に出かけるんですが、晴れの舞台へ向かう雰囲気がいっぱいで、これは気持ちが上がるはずだと感じました。日常生活から少し違った環境に出かけるだけで、人の気持ちってずいぶん変わるんだと思いますね。
― レースのシーンは盛り上がりそうですね。
森:ぜひ、映画館の大きなスクリーンと迫力ある音で楽しんでもらいたいです。臨場感があるので、登場人物と一緒になって応援するような気分が味わえますよ。
― こんなに素敵な物語が実話なんですよね。
森:モデルになった人物と役者さんが並んで登場する演出があって、ちょっと似ているキャストもいるんですよ。ぜひ最後まで見てください。
『ドリーム・ホース』の予告編はこちら
■『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
世界に広がった運動の発端となった新聞記事
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は衝撃的なスクープ報道の実話を伝えるサスペンス映画。
2017年、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたある記事が世界中で社会現象を巻き起こしました。著名な映画プロデューサーの性犯罪を告発した記事は、”性犯罪告発運動“=#MeToo 運動を爆発させ、社会を動かすきっかけに。調査報道を行なった記者と女性たちの実話であり、真実を追求したジャーナリストの物語。こちらについても、森さんに伺いました。
― ハリウッドでの事件がハリウッドで映画化されました。
森:自分たちの業界の恥部を明らかにするというのはなかなか難しいですよね。しかも、2017年の出来事をこのタイミングで映画化できるスピード感も素晴らしい。原作に基づいていながら、エンタメとしてもしっかり見応えのある作品になっていると思います。
― 事件を起こした映画プロデューサーは大きな権力の持ち主だったんですよね。
森:『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『ロード・オブ・ザ・リング』など手がけた作品名を聞くだけでもそう感じます。ハリウッドという巨大なシステムの中では、プロデューサーが持つ権限が非常に大きいのではないかと思います。
信念を曲げずに巨大な権力に挑んだ2人の女性記者
― 事件を取材して記事にしたのは女性記者でした。
森:被害に遭った女性に共感し、事件を見過ごせないという思いもあったでしょう。2019年に公開された日本映画『新聞記者』の主人公も女性記者でした。問題意識をもって報道の仕事に携わっている女性の行動力を感じますね。
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』の予告編はこちら
行動力あふれる女性たちの活躍に勇気をもらえそうな作品です。自分が動くことで周りや世界を少しずつ変えることができる。映画を通して、そんな希望を感じることができたら素晴らしいですね。
ミッドランドスクエア シネマ 劇場情報
名古屋駅前に14スクリーン、全席ソフトレザー張りの2,205席を備える都市型シネマコンプレックス。メジャー作品はもちろん、アートレーベルやアニメレーベルも設けて、コアなファン向けの作品もカバーする。
ミッドランドシネマ 名古屋空港 劇場情報
県営名古屋空港に隣接する、エアポートウォーク名古屋内のシネマコンプレックス。ソフトレザーシートを配した12スクリーンを備え、超立体映像デジタル3Dシネマを導入するなど抜群の映画鑑賞環境が魅力。
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