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【Kinjo Spirit】 金城学院幼稚園 桑原 あゆみ 先生

 この記事は、2023年度金城学院報with Dignity vol.42に掲載された記事です。

桑原くわはら あゆみ 先生
金城学院幼稚園 教諭
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名古屋短期大学保育学科卒業後、名古屋短期大学専攻科入学・退学。
2010年 金城学院幼稚園入職
2015年8月〜2017年3月 産休・育休取得
2017年4月 職場復帰
2017年5月〜2018年6月 産休・育休取得
2018年6月 職場復帰、現在に至る

「園は大丈夫。母親はあなたひとりなのだから、そばにいてあげて」。

わが子が熱を出し、急きょお迎えに行かねばならないときもこんな言葉で背中を押してくれる頼もしい同僚たちに支えられ、保育の仕事にも子育てにも、全力で向き合う桑原あゆみ先生

モットーは、子どもも保育者も「楽しい!」を見つけられる園生活を送ること。
子どもたちと考えたり、挑戦したりしながら、共に育ちあうことを楽しんでいます。

子どもと保育者が本気で遊ぶ姿に惹かれて。

保育者になりたい。私がそう思い始めたのは、私が通っていた幼稚園の先生のことが大好きだったから。子どもと一緒になって水遊びをしたり、園庭の粘土を掘って粘土遊びをしたり、困った時は助けてくれる。私もそんな先生になりたいと思いました。

就職先に金城学院幼稚園を選んだのは、短大の専攻科1年次にこの園で7ヶ月間実習(週2日)させていただき、子どもと保育者が本気で遊ぶ姿、一緒に園の生活、保育を作りあげていく姿が素敵だと感じ、私もここで保育がしたいと思いました。

ただ、入職当初は、上手く保育をしなければ、クラスを上手にまわしていかなければ、という気持ちばかりが先行し、何もできない自分がいました。

そんな私を助けてくれたのは年長の子どもたちです。

泣いている年少さんがいればやさしく接したり、遊びの輪に入れてくれたり。下の子たちはそんな年長さんに憧れを持って接している。子どもの力ってすごい!と圧倒され、感動しました。

自身も親になり、子どもや保護者の気持ちがわかるようになった今は、子どもたちと一緒に考えたり、試したり、挑戦したり、支え合ったりする中で、共に育ちあうことを楽しんでいます。
 

子ども一人ひとりの思いにふれ、想像を巡らせる。

本園では、3〜5歳の異年齢の子どもたちがかかわりあい、好きな遊びを自由に選び、思い思いに遊ぶことで、自主性や創造性、人と関わる力を育んでいます。

けれども、なかには「自由」が「不自由」な子どもたちもいます。

特に今はゲームや既製品のおもちゃがたくさんあり、泥だんごでもキットがあって簡単に作れてしまう。そんな時代にあって、自由に好きなことをやっていいのに、何をやったらいいのかわからない、という子が増えているのを感じます。

そんな子どもたちと一緒に「楽しい!」を見つけるのが保育者の役目。

そのためにはその子の姿をしっかり見て、今どんなことに興味があるのか、何をしたいのかを見極め、友だちと遊びたいのなら、その橋渡しをする。

お部屋で何か作りたいなら、一緒に材料選びをしながら興味を引き出してあげる。そこで気をつけなければいけないのは、口を出しすぎない、手を出しすぎないこと。

保育者が楽しいと思うことと、子どもが楽しいと思うことには差があるので 、子どもたちの「楽しい!」をいかに察知し、いかに働きかけていくかが、保育者の腕の見せどころです。
 

50周年記念行事を終えて、いま思うこと。

設立50周年記念事業は数年前から準備を進めていましたが、本当に大変でした。

コロナ禍もあり、さまざまな判断をしなければならず、何度も職員間で話し合いもしました。けれど、多くの卒園生や保護者の方々が率先してお手伝いをしてくださり、改めて金城学院幼稚園が皆さまに愛されている幼稚園なのだと感じました。

当日は多くの卒園生や保護者の方、旧職員の先生方が来てくださり、大きくなった卒園生と嬉しい再会も果たしました。

記念すべき50周年に立ち会い、皆さまとお祝いすることができたことをとても嬉しく思っています。

現在、私は2児の母として、子育てをしながら仕事をしています。目まぐるしい毎日ですが、職場の先生方と家族のサポートでなんとか仕事を続けることができています。そんな立場、環境にいるからこそ、見えてくるものや感じるものもあります。

今はまだ自分のことで精一杯ですが、いずれ子育てが落ち着いたら、今度はこの経験を生かして、周りの先生方のサポートもしたいし、子どもや保護者の方に今以上に寄り添うことのできる保育者をめざしていきたいと思っています。
 

【教えて先生!My Favorite】

推し活は、仕事や子育ての原動力!

アイドルの平野紫耀君の推し活をしています。
応援をするようになったきっかけは、平野君が私の地元(名古屋市守山区)出身だったこと(もちろん、お互いになんの面識もありませんが・・・)。何よりかっこいいし、ダンスも上手いし、人間的魅力もある。そんな平野君の推し活をすることで、子育ての大変な時期を支えてもらい、明日へのチカラをもらっています。

Q. 桑原 あゆみ 先生ってどんな人?

率直で共感力がある。それが一番の魅力です。

あゆみ先生は、見たままの、優しくて明るくて、人の気持ちがよくわかる人。支援が必要な子を担任していた時も、その子にしっかり向き合い、関わっていくことで、クラスを見事にまとめ上げていきました。どんな援助が適切なのか、先輩たちに話を聞いたり、施設の見学に行くなど、勉強も怠らないあゆみ先生の姿に、私たちもいい刺激をもらいました。

自分の弱さや苦手なことを包み隠さず出す。そういうところも、子どもたちと共感しあえる要素なのでしょう。実は絵がとても上手く、仕事もすごく早いのですが、決してひけらかさず、すごく謙虚。そんなところも、あゆみ先生の魅力です

まっすぐに、何ごとにも全力で立ち向かう姿が素敵!

あゆみ先生は、いつも子どもたちのありのままの姿を認め、その時々の状況に応じた介入、援助をしています。たとえば子どもが何かに挑戦して、それができなかったりすると、それがハードルになったり、プレッシャーになったりしますが、そんな時は「無理しないで、今できることをやろうね」と声をかける。それでハードルがぐっと下がるだろうし、子どもたちは逆に自信を持って活動をする。それはとても大事なことだし、あゆみ先生のそんなところが素敵だな、と。

2児のママさんで、仕事も家庭も手を抜かずに全力で頑張っていますが、大変なときは無理をせず、私たちを頼ってください。


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