#10 働く女性のキャリア心理学
゛女性は…、男性は…″という思い込みに惑わされない
サンドラ・ベムという女性の心理学者が「ジェンダーのレンズ」という本を書いています。
彼女は、ジェンダーにかかわる思い込みを抱いて社会をみると、いろいろな現象がゆがんでみえると警告します。
まるで度に合っていない眼鏡(レンズ)をかけて景色をみているように。
例えば、「女性はリーダーに向いていない」という先入観があると、リーダーにふさわしくない女性に会ったとき「やっぱりそうなんだ」と納得し、優れた女性リーダーのことは見逃しがちです。
これを選択的な注目といいます。
それだけでなく、先入観はその方向に変化させるという怖い影響力をもっています。
女性の管理職が何かで失敗したとき、自分のリーダー能力を過少評価しすぎると、もてる力が十分に発揮できない可能性があります。
こんなときはジェンダーのレンズに惑わされずに、
「経験や努力でリーダー能力は養われるはず」
と言い聞かせてください。
今や社会のいたるところで素晴らしい女性リーダーが活躍しています。
先入観にとらわれず能力を発揮しよう!