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金城学院にもゆかりがある、愛知県で実際に起こった感動の実話

地元が舞台になっていたり、近くで撮影された映画やドラマは、やはり身近に感じられますよね。実際に愛知県で暮らしていた家族のドラマを描いた映画がまもなく公開されます。
しかも、その家族の母と三姉妹は金城学院の卒業生!
それだけでも関心を寄せるきっかけになりますが、家族だけでなく多くの人の命に関わる感動の物語にも圧倒されます。


■『ディア・ファミリー』

娘を救うため人工心臓開発に取り組む父と家族

©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

生まれつき心臓疾患を抱え、幼いころに”余命10年”を宣告されてしまう佳美。両親は日本中の医療機関を回るが、変わることのない現実に絶望する。そんな中、小さな町工場を経営する父・宣政は、娘を救うための人工心臓を「俺が作ってやる」と立ち上がり、家族もそれを支えるが、開発にはさまざまな困難が立ちはだかる―。

映画『ディア・ファミリー』は、人工心臓・カテーテルの開発に挑戦した家族の実話をもとにした作品です。
映画を上映するミッドランドスクエアシネマ、ミッドランドシネマ名古屋空港を運営する、中日本興業の森さんに見どころを伺いました。

― このご家族は、実際に愛知県に住んでいた方たちなんですよね。

森:そうですね。愛知県春日井市で町工場を営んでいた筒井さんご夫妻と三姉妹です。春日井市や江南市、三重県の志摩市などで映画のロケも行われたそうです。70年代から始まる話で、オープニングではCGで再現された当時の名古屋駅が登場しますし、80年代のドラゴンズの優勝を家族で喜ぶシーンなどもあるので、東海エリアの人には親しみが湧きそうですね。春日井市が舞台ということで、サボテンが所々に出てきたりもしていました。

©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

― お母様と3人の娘さんは金城学院の卒業生だそうです。

森:劇中では学校名などは異なりますが、制服は金城学院のものを模しているようですね。金城学院中学校や高等学校、大学でもこの映画の試写会やイベントが行われたそうです。
 

挑戦しなければ何も始まらない

©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

― 余命を宣告された人が主人公の物語は、とても複雑な気持ちになりますよね。

森:限られた時間をどう過ごすかは、本人にとっても家族にとっても本当に難しいと思います。悔いを残さないよう充実した日々を送るといった選択肢もありますが、父・宣政さんとご家族は、自分たちで佳美さんの命を救うことに挑みました。挑戦という要素が加わることで、映画を見る側も開発の過程を見守ったり、完成するのかどきどきしたりと、より心を揺さぶられますね。

― 知識も経験もない医療器具の開発に打ち込む父親を中心に、物語が進んでいくんでしょうか。

森:宣政さんが中心ではありますが、家族が一丸となって進んでいく、前向きな姿勢が素晴らしいです。最初は開発に否定的だった医師など周りの人も彼の熱意に打たれ、協力する姿勢に変わっていくんですよね。
宣政さんが開発に踏み切るきっかけは、妻・陽子さんの「やってみる10年と何もしない10年、あなたはどっちを選ぶ?」といった言葉だったと思います。この映画は特殊な状況に置かれた家族のケースですが、これは私たちにも通じるものだと感じました。失敗を恐れて挑戦しなければ、何も始まらない。その通りだなと思って、ぐっときますね。

“その先”があるのが、この作品の良さ

©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

― 物語の結末は、実際に見て頂いて…ですよね。

森:実話なのでご存じの方もいると思いますが、娘さんが助かるのか亡くなるのか、という結末に留まらない、その先があるのが、この映画のいいところなんですよね。すべてはお話ししませんが、宣政さんが開発したIABPバルーンカテーテルは世界で17万人の命を救い、現在は東海メディカルプロダクツという企業の会長を務められています。

宣政さんの若いころから晩年までを、多方面で活躍する大泉洋さんが演じきっているのにも注目ですね。親や子、兄弟などさまざまな視点で共感できる、タイトル通りの家族の物語だと思います。

『ディア・ファミリー』はミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドシネマ名古屋空港ほかにて、6月14日から上映予定。

『ディア・ファミリー』の予告編はこちら

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ミッドランドスクエア シネマ 劇場情報

名古屋駅前に14スクリーン、全席ソフトレザー張りの2,205席を備える都市型シネマコンプレックス。メジャー作品はもちろん、アートレーベルやアニメレーベルも設けて、コアなファン向けの作品もカバーする。

ミッドランドシネマ 名古屋空港 劇場情報

県営名古屋空港に隣接する、エアポートウォーク名古屋内のシネマコンプレックス。ソフトレザーシートを配した12スクリーンを備え、バラエティに富んだ作品ラインナップとスタッフ手作りのPOPも魅力。

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映画紹介マガジン「スクリーンの中の私」

 


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